日本学士院第70回公開講演会のお知らせ
日本学士院では、広く一般の方々を対象に、本院の活動を理解してもらうことを目的として、会員を講師に毎年春・秋2回講演会を実施しています。春季は全国各地、秋季は上野の本院会館で開催し、専門分野の異なる講師により研究成果を社会に分かりやすく発信しています。今回は、金沢大学の協力を得て、石川県金沢市で開催することになりました。
日本学士院には各分野で高い業績を挙げた研究者が多数所属しています。本院会員のお話を聞いていただけるこの機会に、たくさんの方からのお申込みを心よりお待ちしております。
事前申込制 定員140名
受付は終了いたしました。定員に余裕がありますので、聴講をご希望の方は、当日直接ご来場ください。
日時・場所
- 2019年5月18日(土)午後1時~4時10分(開場12時30分)
- ITビジネスプラザ武蔵 6階ホール
(〒920-0855 石川県金沢市武蔵町14番31号)
会場のご案内
共催
金沢大学
講演内容

岩井克人会員
貨幣論から見た、ビットコインの将来、資本主義の将来
- 岩井克人 (経済学)
- 日本学士院会員
- 国際基督教大学特別招聘教授
- 東京大学名誉教授
ビットコインと呼ばれる仮想通貨に多くの人々の関心が集まっています。ビットコインは貨幣となるのか?ビットコインは新しい貨幣なのか?ビットコインの普及は貨幣のない社会を招来するのか?仮にビットコインが世界中で貨幣として流通することになったら、資本主義はどのようになるのか?など、さまざま問いかけがなされています。この講演会では、『貨幣論』の基礎に戻って、これらの問いに答えてみるつもりです。そして、その答えを通じて、私たちが生きている資本主義という社会が、究極的に何によって支えられているかも考えてみようと思っています。
司会: 野中郁次郎 会員
別府輝彦会員
発酵を通して見る「見えない巨人」・微生物
- 別府輝彦 (応用微生物学)
- 日本学士院会員
- 東京大学名誉教授
身近な発酵の中に、微生物についての昔の人の智慧と最新の科学技術の両方を見ることができます。わが国の酒造りの主役であるコウジカビは、世界の農産物を汚染している危険な毒素をつくるカビを、私たちの祖先が無毒化したものです。チーズ造りに不可欠な子牛胃袋の酵素を微生物につくらせる遺伝子組換え技術は、アフリカの農村にラクダ乳の新しい利用の道を開こうとしています。
いまでは驚くほど多様な有用物質をつくり出す発酵産業を支えてきたのは、19世紀末に始まる純粋培養をもとにした微生物学ですが、最近登場したDNAを通して微生物を見る新しい手法は、地球上で最大の生物として生命圏全体を支える、「見えない巨人」ともいえる微生物の新しい姿を明らかにし始めました。発酵の研究を通してかいま見たその姿と、これからの展望について話します。
司会: 常脇恒一郎 会員
申込・問合せ先
<お申込み>
下記のお申込フォームからお申込みいただけます。
もしくはe-mail、ファックスまたは往復はがきのいずれかの方法で、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、ファックス、メールアドレス等の連絡先を記載して、下記の連絡先にお送りください。
お席に限りがございますのでお申込みはお早めにお願いいたします。
事前申込制 定員140名
受付は終了いたしました。定員に余裕がありますので、聴講をご希望の方は、当日直接ご来場ください。
<お申込み>
日本学士院 公開講演会係
- 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-32
- TEL 03-3822-2101
- FAX 03-3822-2105
- 電子メール gkkouen@mext.go.jp
会場のご案内
- ITビジネスプラザ武蔵 6階ホール
(〒920-0855 石川県金沢市武蔵町14番31号)
- 武蔵スタジオ通り入口よりエレベーターにて6階までお上がりください。
- 電車:JR・IRいしかわ鉄道・北陸鉄道金沢駅下車、東口より徒歩約10分
- バス:金沢駅東口より乗車、「武蔵ヶ辻・近江町市場」下車、徒歩約1分
- ※お車でお越しの方は、近隣の駐車場(有料)をご利用ください。
