日本学士院第80回公開講演会のお知らせ【会場・オンライン同時開催】
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日本学士院では、会員を講師に毎年春・秋2回講演会を実施しており、専門分野の異なる講師により研究成果を社会にわかりやすく発信しています。たくさんの方のご参加を心よりお待ちしております。
事前申込制
会場:150名(先着順)
オンライン:500名(先着順)
日時・場所
- 令和7年10月25日(土)午後2時~4時30分 ※各講演は質疑応答を含め60分です。
- 日本学士院 会場地図
講演内容
「芭蕉が詠んだ桜―「花」の本意」
- 川本皓嗣(比較文学・比較文化)
- 日本学士院会員
- 東京大学名誉教授

川本皓嗣会員
芭蕉の句ほぼ一千のうち、桜を詠むものは八〇余句もあり、作中の第一位を占めています。ところが興味深いことに、芭蕉はこの重要な句題について、「八重桜」「糸桜」など桜の品種、「児(ちご)桜」「家桜」などの異称にはほとんど目を向けず、一門の俳諧連歌(連句)でもその発句(俳句)でも、もっぱら伝統的な二つの歌語(「桜」とその古来の別名「花」)だけで押し通します。それはなぜでしょうか。また芭蕉は「花」の本意(その題材に最もふさわしい風情)についても、『古今集』以来の和歌の伝統を固く守ろうとします。とはいえ芭蕉が言うように、「新しきは俳諧の花」(『三冊子』)です。彼は古めかしい「花」の本意に、どんな新風を吹き込んだのでしょうか。
司会: 高田康成会員
「微生物によるモノづくりの100年:ユニークな微生物機能の探索・開発と産業利用」
- 清水 昌(応用微生物学)
- 日本学士院会員
- 京都大学名誉教授
- 富山県立大学客員教授

清水 昌会員
日本は、資源に乏しい国といわれていますが、微生物に関しては、世界有数の資源大国です。排他的経済水域を含めると、“国の領域”は広大で変化に富んだ自然があり、生息する微生物も多種多様、それらは四季の変化に応じて刻々と変化します。探索すれば、ユニークな能力を示す微生物に出会う可能性も高いのです。微生物との共存を可能にするこのような環境は、私たちに微生物に対する高い親和性を植付け、多くの生産物が巧みに作り出されてきました。日本における、バイオプロセスを取り入れた生産の活発な展開は、このようなところにそのルーツがあります。ここでは、「微生物によるモノづくり」の話と結びつけて、歴史と未来に繋がるその軌跡を展望します。
司会: 丸山利輔会員
お申込み・お問合せ
会場参加とオンライン参加でお申込み方法が異なります。
1. 会場 150名・先着順
下記の申込みフォームよりお申込みください。
会場参加申込みフォーム
または、e-mail、ファックスまたは往復はがきのいずれかの方法で、「会場希望」と明記のうえ、氏名(ふりがな)、 電話番号、メールアドレス等の連絡先を記載して、下記の<お問合せ>先にお送りください。
2. オンライン 500名・先着順
下記URLよりお申込みください。
https://zoom.us/webinar/register/WN_YJTaxG9wQPaMBm8JY1jLyQ
<お問合せ>
日本学士院 公開講演会係
- 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-32
- TEL 03-3822-2101
- FAX 03-3822-2105
- 電子メール gkkouen@mext.go.jp
台東区上野の山文化ゾーン
本講演会は、台東区上野の山文化ゾーンフェスティバルの一つとして開催されます。
その他近隣の講演会の案内も掲載されていますので、是非ご覧ください。