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「脳と心の宇宙を探る」研究会主催シンポジウム「AIと人のこころの近未来」のお知らせ

本院で下記のシンポジウムが開催されますのでお知らせします。

シンポジウム「AIと人のこころの近未来」

開催日時:2025年8月28日(木)午後1時–午後5時30分

場所:日本学士院総会議場/Zoomウェビナー
(東京都台東区上野公園7-32 上野駅[JR公園口]徒歩4分)

主催:「脳と心の宇宙を探る」研究会


日本学士院の「脳と心の宇宙を探る」研究会は、学士院の研究補助金を受け、脳という小宇宙がどのようにして創発的な心を生み出すのかという問いを、分子レベルからシステム脳科学、社会脳、さらには経済行動に至るまで、自然科学と人文社会科学をクロスする学際的な対話を重ね、人間という未知なる存在への理解を深めてきました(令和五年には中間報告を学士院紀要(第七十八巻)に報告)。本研究会では、メタ認知や生成AIにも関心を広げ、とりわけ生成AIが「知性とは何か」という根源的な問いを我々に投げかけている点に注目してきました。

このような背景のもと、今回「AIと人のこころの近未来」をテーマとしたシンポジウムを下記のように企画しました。基調講演には、AIの数理神経科学における世界的権威であり、ニューラルネットワークや機械学習の理論構築で知られる甘利俊一氏(学士院会員)、そしてAIと人間の知性を探究し「東ロボくん」で広く知られる新井紀子氏(国立情報学研究所社会共有知研究センター長)をお招きします。さらに、研究会メンバーであり学士院会員でもある岩井克人氏(経済学)、宮下保司氏(生理学)、苧阪直行(心理学)が、AIと心をめぐる課題について多角的に論じる予定です。会場またはZoomウェビナーにてご参加いただければ幸いです。

研究会代表 苧阪直行(心理学・認知科学)


1:00  本シンポについて 苧阪直行

1:10  甘利俊一氏(学士院会員(数理工学)・帝京大学特任教授)

            「AIと人間—これからの文明社会はどうなるのか?」

1:50  新井紀子氏(国立情報学研究所・ 社会共有知研究センター長)

            「近似的解決と真の解決」

2:30  ここまでの質疑応答

休憩

3:00  岩井克人 学士院会員(経済学)

            「ChatGPTの後、人間には何が残るのか?」

         宮下保司 学士院会員(生理学) 

            「内省(Introspection)は脳のどこからどのようにして生まれてくるのか?—そしてAIでは?」

         苧阪直行 学士院会員(心理学)

            「AIは適度に忘れることができるか?—LLMにメタコグニションは必要か?」

4:30  総合討論

参加無料(現地参加先着150名、Zoom500名)

開催事務局: 公益財団法人稲盛財団 和田 n.wada+sympo0828[a]inamori-f.org  ※ [a]を@に変えてください。

参加申し込みフォーム: https://forms.gle/UPmNEKkqBr5scj4b6 (Googleフォームが開きます)