第79回公開講演会のお知らせ【於浜松市・オンライン同時開催】
ダウンロード(PDF 0.9MB)
日本学士院では、広く一般の方々を対象として、会員を講師に春・秋年2回講演会を実施しております。このたび、浜松市において、春の講演会を下記のとおり会場とオンラインで同時開催いたします。本院会員が分かりやすくお話をいたしますので、たくさんの方からのお申込みをお待ちしております。
事前申込制
会場:140名(先着順)
オンライン:500名(先着順)
日時・場所
- 令和7年5月17日(土)午後1時~3時30分
- 浜松科学館
〒430-0923 静岡県浜松市中央区北寺島町256-3
アクセス:JR東海道本線「浜松駅」から東へ徒歩約7分 - 会場案内(浜松科学館)
共催・後援
共催:静岡大学
後援:浜松市、静岡新聞社・静岡放送
協力:浜松科学館
講演内容
「明治の静岡―開化・伝統・経済成長―」
- 斎藤 修(経済史・歴史人口学)
- 日本学士院会員
- 一橋大学名誉教授

斎藤 修会員
21世紀の静岡は、人口一人あたり県民所得の全国順位が5位以内に入る豊かな県ですが、明治時代までさかのぼってみますと、その値が全国平均を少し下回る、中間グループを構成する県でした。この統計的事実は、静岡県経済の長期的な成長率が全国平均のそれよりも高かったことを意味します。講演においては、この県経済成長の過程、すなわち成長のスピードがどう変化したかと、それに伴って産業構造がどのように変容したかの過程をたどり、明治・大正の時代にその淵源を探ります。それにより、幕末開港と明治維新がもたらした「開化」のインパクトと、それへの対応にあたって「伝統」がいかなる役割を果たしたのかとを比較考量したいと思います。
司会: 藤田昌久会員
「強くて賢い半導体が創る未来社会」
- 天野 浩(半導体電子工学)
- 日本学士院会員
- 名古屋大学未来材料・システム研究所未来エレクトロニクス集積研究センター長・教授
- 浜松科学館名誉館長

天野 浩会員
次世代の半導体産業を担うと期待されている窒化ガリウム(GaN)について紹介します。現在照明のほとんどはこのGaNによるLEDが用いられています。その応用は照明に留まりません。パワー半導体として用いることによって、LEDを超える省エネや再生可能エネルギーの普及が促進されます。半導体と言えばシリコンですが、シリコンは演算や記憶が得意なことから、人間で言うと頭脳の役割を果たします。一方、パワー半導体というのは電力をシステムに供給する役割を果たすので、人間で言うと心臓の役割を果たす半導体です。GaNが強くて賢い理由は何か、なぜパワー半導体として期待されるのか、どのような未来が皆さんを待っているのか、現在のGaN研究開発の状況を交えて紹介します。
司会: 金出武雄会員
お申込み・お問合せ
会場参加とオンライン参加でお申込み方法が異なります。
1. 会場 定員140名・先着順
以下のフォームよりお申込みください。(または、会場希望の旨と氏名・電話番号を明記し、メール、往復ハガキまたはFAXで下記までお申込み下さい。)
会場参加申込みフォーム
2. オンライン 定員500名・先着順
以下のフォームよりお申込みください。
オンライン参加申込みフォーム
<お問合せ>
日本学士院 公開講演会係
- 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-32
- TEL 03-3822-2101
- FAX 03-3822-2105
- 電子メール gkkouen@mext.go.jp