日本学士院第76回公開講演会のお知らせ
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日本学士院では、広く一般の方々を対象として、会員を講師に春・秋年2回講演会を実施しており、秋の講演会を下記のとおり会場とオンラインで同時開催いたします。本院会員が分かりやすくお話をいたしますので、たくさんの方からのお申込みをお待ちしております。
事前申込制
会場:100名(抽選制) ※会場参加の受付は終了しました。オンライン参加の申込みは引き続き行います。
オンライン:500名(先着順)
※会館内工事のため一部トイレがご利用いただけません。ご不便をお掛けいたしますことをあらかじめご了承ください。
※講演会後のアーカイブ配信は予定しておりません。
日時・場所
- 令和5年10月28日(土)午後1時30分~4時
- 日本学士院 会場地図
講演内容
「基本的モラルと社会的成功—正直者は損をするのか?」
- 西村和雄(複雑系経済学・経済変動理論)
- 日本学士院会員
- 神戸大学計算社会科学研究センター特命教授

西村和雄会員
本講演では、調査結果を参考にしながら、幼児期に受けたしつけが、成人後の子供の状況に与える影響を考えます。具体的には、道徳の基礎となる基本的モラルは何か、幼児期に受けたしつけは子供の成人後の意識やキャリアにどのような影響を与えるかなどを、海外の状況を交えつつ検討します。同時に、アダム・スミスの経済理論や、ゲーム理論における囚人のジレンマとの比較も行います。本講演で紹介する調査結果は、家庭での子育てや学校における生徒指導に活用することも可能です。できれば、実際の応用例なども紹介したいと思います。ともすれば議論が分かれがちな道徳について、何が広く共有できるかを実証的に検討することは、必ずしも意味のないことではないでしょう。
司会: 斎藤 修会員
「気体の時代の科学技術—「かすみ(水蒸気、空気)」を食って生きることは可能か?—」
- 北川 進(錯体化学)
- 日本学士院会員
- 京都大学高等研究院副院長・特別教授

北川 進会員
炭素資源およびエネルギー資源として重宝してきた石炭、石油や天然ガスはいずれ尽きます。サステナブルな地球環境を守る上でも地下資源に頼らない社会のために、その代替として、ユビキタスな物質(例えば空気や河川、海の水)の利用が重要です。実現すれば日本はもはや資源のない国とは言われないでしょう。そのためには気体を自在に操作する科学の創成、その技術の発展が不可欠です。東洋では、「仙人はかすみ(水蒸気、空気)を食って生きる」と言われています。空気や水を原料として身の回りのものを作る未来を実現するために、どのような革新的な材料が必要なのか、またその材料を作り、応用するための科学技術について話します。
司会: 鈴木啓介会員
お申込み・お問合せ
会場参加とオンライン参加でお申込み方法が異なります。
1. 会場 定員100名・抽選制 ※会場参加の受付は終了しました。オンライン参加の申込みは引き続き行います。
2. オンライン 定員500名・先着順
下記URLよりお申込みください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_OO-iqVNwQxeKMe386OvrYQ
<お問合せ>
日本学士院 公開講演会係
- 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-32
- TEL 03-3822-2101
- FAX 03-3822-2105
- 電子メール gkkouen@mext.go.jp
台東区上野の山文化ゾーン
本講演会は、台東区上野の山文化ゾーンフェスティバルの一つとして開催されます。
その他近隣の講演会の案内も掲載されていますので、是非ご覧ください。