日本学士院第75回公開講演会のお知らせ【共催・新潟大学】
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日本学士院では、広く一般の方々を対象として、会員を講師に春・秋年2回講演会を実施しております。このたび、新潟市において、春の講演会を下記のとおり会場とオンラインで同時開催いたします。本院会員が分かりやすくお話をいたしますので、たくさんの方からのお申込みをお待ちしております。
事前申込制
会場:140名(先着順)
オンライン:500名(先着順)
※新型コロナウイルス感染症の状況により、開催方法の変更、中止となる場合がございます。
※講演会後のアーカイブ配信は予定しておりません。
日時・場所
- 令和5年5月20日(土)午後1時~3時30分
- 日報ホール(新潟日報メディアシップ2階)
〒950-8535 新潟市中央区万代3-1-1
アクセス:新潟駅万代口より徒歩10分。またはバス5分(萬代橋ライン(BRT)バスに乗車、「万代シテイ」下車)
※お越しの際は公共の交通機関をご利用ください。 - 会場案内(メディアシップ)
共催・後援
共催:新潟大学 後援:新潟日報社
講演内容
「コーポレート・ガバナンスの基本問題」
- 江頭憲治郎(商法)
- 日本学士院会員
- 東京大学名誉教授

江頭憲治郎会員
「コーポレート・ガバナンス」(企業統治)とは、上場会社の経営者に対する監督(規律づけ)の仕組みをいいます。日本では、社外取締役の選任、女性幹部の登用等の「ガバナンス改革」が進んだが、まだ具体的な成果に結びついていないといったことがいわれます。この講演は、頻繁な制度改正の解説ではなく、これが今なぜ日本でも外国でも大きな問題なのか、これが日本の上場会社の問題点とされてきた事柄とどう関係しているのか、といった視点からお話をしたいと思います。具体的には3つの論点を取り上げます。第1は、日本の上場株式の保有分布です。第2は、日本のコーポレート・ガバナンスにおける従業員の位置づけです。第3は、SDGs等に関係し特に外国で議論が活発化している「株主主権か、ステークホルダリズムか」という問題です。
司会: 井上正仁会員
「水と環境」
- 丸山利輔(農業農村工学)
- 日本学士院会員
- 石川県参与(県立大学担当)

丸山利輔会員
本講演では、地球の自然史の立場から現在の自然環境が海洋の存在とどのように関係しているかについてまず概説し、地球と太陽の相対的位置により水が液相・気相・固相の3相を取り、その相変換に伴う熱の出入りが水と環境に密接に関わる基本であることを述べます。次に、話題を具体的な水と環境の関係に転じ、水の過剰な場合の一例として、新潟平野における水との戦いに果たした先人の役割を振り返り、今日の新潟平野の環境が水とどのように関わっているかを考えます。一方、わが国のような湿潤地帯の対極にある砂漠の開発について、エジプトの例を紹介し、その功罪を考えます。最後に、開発途上国における水環境整備の重要性を述べまとめとします。
司会: 西澤直子会員
お申込み・お問合せ
会場参加とオンライン参加でお申込み方法が異なります。
1. 会場 定員140名・先着順
以下の申し込みフォームよりお申込みください。(または、会場希望の旨と氏名・電話番号を明記し、メール、往復ハガキまたはFAXで下記までお申込み下さい。)
会場参加申込みフォーム
2. オンライン 定員500名・先着順
下記URLよりお申込みください。
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_O4Dtr-QLQkS2lgwuLeyprQ
<お問合せ>
日本学士院 公開講演会係
- 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-32
- TEL 03-3822-2101
- FAX 03-3822-2105
- 電子メール gkkouen@mext.go.jp