日本学士院第10回学びのススメシリーズ講演会のお知らせ
パンフレットダウンロード日本学士院学びのススメシリーズ講演会は、様々な分野で素晴らしい研究を重ねてきた日本学士院会員が、日本の将来の担い手となる子供たちに知ることのおもしろさ、学ぶことの楽しさを知ってもらう一助になればという思いから企画されました。第10回となる今回は、佐藤勝彦会員が講演を行います。奮ってご参加ください。
事前申込制 先着150名
対象: 中学生・高校生・一般
たくさんのお申込ありがとうございました。
定員に達しましたので受付を終了させていただきます。
日時・場所
- 平成29年12月16日(土)午後2時30分~
- 日本学士院 会場地図
後援
台東区
台東区教育委員会
協力
上野の山文化ゾーン連絡協議会
講演内容

佐藤勝彦会員
「宇宙の始まりに迫る! —遠くを観測すれば過去が見える宇宙研究の楽しさ—」
- 佐藤勝彦
- 日本学士院会員(天文学)
- 日本学術振興会学術システム研究センター所長
- 東京大学名誉教授
私たちの住むこの宇宙は今から138億年前に火の玉として始まったと考えられています。ビッグバンとして始まった宇宙は膨張とともに温度が下がり、ガスが凝集して銀河や恒星、そして地球のような惑星が形成されたと考えられています。今、地球に誕生した生命、人類は高度な科学と技術を発展させ、宇宙がどのように始まったのか、そして現在の美しい宇宙が形成されたのか、物理学の理論や人工衛星や大型望遠鏡などハイテク技術を駆使して描き出そうとしています。宇宙では光や電波で遠くを観測すれば過去が見えてきます。光といえども有限の速さで伝わってくるので、今遠くからやってきている光は昔の時代に生じたものだからです。今、天文学は宇宙の始まり、「ビッグバンがなぜ、どのように起こったのか」という究極の疑問にもチャレンジしています。最新の研究をわかりやすく紹介します。
【日本学士院及び講師について】
日本学士院(にっぽんがくしいん)は、文部科学省に設置された、学術の発展に寄与するため必要な事業を行うことを目的とした機関です。本院は、明治12年に福沢諭吉を初代会長として創設された「東京学士会院」を前身とし130年以上の歴史を有しています。
各分野で高い業績を挙げた研究者が会員として所属していますが、本院ではその研究成果を社会に還元することも学術研究者の一つの使命だと考えています。また、科学離れが叫ばれる昨今、その傾向に歯止めをかけ、将来の日本の担い手となる子どもたちに、今一度科学に対する興味を持ってもらう一助となればと思い本講演会を企画いたしました。
今回講師を務める佐藤勝彦会員は、宇宙初期に極めて大きな真空のエネルギーが存在することに着目し、このエネルギーによって宇宙が加速的急膨張を起こすという理論を世界に先駆けて提唱し、さらに相転移で解放された真空のエネルギーによって、宇宙は熱い火の玉(ビッグバン)となることを示しました。佐藤会員のモデルは現代宇宙論のパラダイムを形成する重要なものです。主な著書に『宇宙論入門-誕生から未来へ 』(岩波新書)、『インフレーション宇宙論―ビッグバンの前に何が起こったのか 』(講談社ブルーバックス)、『増補改訂版 眠れなくなる宇宙のはなし』(宝島社)があります。
一つの分野を究めた研究者の話を聞くことは必ず若い方たちの糧となることと思います。肩肘を張らずに聞ける内容となっておりますので、寒さが厳しい折ではございますが、本院へ足をお運びいただければ幸いです。
お申込・お問合せ
<お申込>
e-mail、ファックスまたは往復はがきのいずれかの方法で、「学びのススメ参加希望」と明記の上、 住所、参加者氏名(ふりがな)、 電話番号、メールアドレス、中学生/高校生/一般の別を記載して、下記にお送りください。 お席に限りがございますのでお申込はお早めにお願いいたします。下記の申込フォームからもお申込できます。
事前申込制 先着150名
たくさんのお申込ありがとうございました。
定員に達しましたので受付を終了させていただきます。
<お申込み>
日本学士院 事務室
- 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-32
- TEL 03-3822-2101
- FAX 03-3822-2105
- 電子メール gkkouen2@mext.go.jp