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日本学士院第61回公開講演会のお知らせ

パンフレット
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日本学士院では、広く一般の方々を対象として、会員を講師に春・秋年2回講演会を実施しており、秋の講演会を下記のとおり開催いたします。本院会員が分かりやすくお話をいたします。

事前申込制 先着150名

受付は9月19日で終了いたしました。たくさんのお申込ありがとうございました。

日時・場所

開会挨拶

入谷 明 公開講演会委員会委員長

講演内容

青柳正規会員
青柳正規会員

「イタリアでの発掘40年」

  • 青柳正規(美術史学・古典考古学)
  • 日本学士院会員
  • 文化庁長官
  • 東京大学名誉教授

 イタリアの古代ローマ遺跡発掘に従事するようになって今年で40年になる。最初はヴェスヴィオ火山噴火で埋没したポンペイ遺跡の中の「エウローパの船の家」が調査対象だった。400平方メートルほどの小規模な住宅の8割以上がすでに発掘されており、残りを我々が発掘した。5年ほどかけた調査と報告書の出版が終わった1979年からはシチリア島南海岸にある都市アグリジェントの西方約20キロでの古代ローマ時代の別荘遺跡の発掘である。海岸沿いにある別荘からは複雑な構成をもつ浴場施設も出土した。5次にわたる発掘調査と2年間の遺物整理が終わった段階で着手したのが1992年から始めたタルクィニアでの海浜別荘の発掘である。ここでの調査は2005年まで続いたが、2002年からはヴェスヴィオ山北麓のソンマ・ヴェスヴィアーナ市で「アウグストゥスの別荘」と地元では呼ばれている遺跡の調査を開始し、現在までに3000平方メートル以上を発掘した。しかし、全体の三分の一程度にしかならない。以上のような発掘調査を通じてどのようなことが判明したのか、そして考古学や古代史にどのような貢献をしたのかをお話しする予定である。

司会:伊藤貞夫会員




野依良治会員
野依良治会員

未来社会をつくる科学技術

  • 野依良治(有機化学)
  • 日本学士院会員
  • (独)理化学研究所理事長
  • 名古屋大学特別教授

 科学は人類にとって普遍的な意義をもつ。かけがえのない科学的発見の積み重ねが、人びとに真っ当な自然観、人生観をもたらす。さらに、科学知に基づく新技術の開発は大きな社会的、経済的価値を創り出す。一方で、現代文明はあまりに多大の資源を消費しており、気候変動はじめ地球規模の深刻な問題を惹き起こしている。このままでは文明社会は必ず破綻する。限られた地球の枠組みの中、人類はいかに生き続けるのか。地球は一つ、世界中の70億人の人はすべてつながっている。次世代を背負うすべての人たちが、自然の仕組みを科学的に理解し、知恵を出し合い、手を携えて歩まねばならない。

司会:内田祥哉会員

お申込・お問合せ

<お申込>

受付は9月19日で終了いたしました。たくさんのお申込ありがとうございました。

<お申込み>

日本学士院 公開講演会係

台東区上野の山文化ゾーン

台東区上野の山文化ゾーンウェブサイト

上野の山文化ゾーンフェスティバル

 本講演会は、台東区上野の山文化ゾーンフェスティバルの一つとして開催されます。
その他近隣の講演会の案内も掲載されていますので、是非ご覧ください。

 台東区のウェブサイトからもお申込できます。