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日本学士院第6回学びのススメシリーズ講演会のお知らせ

パンフレット
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日本学士院学びのススメシリーズの講演会は、平成20年に第1回を開催し、今回で第6回となります。本講演会は、様々な分野で素晴らしい研究を重ねてきた日本学士院会員が、日本の将来の担い手となる子供たちに知ることのおもしろさ、学ぶことの楽しさを知ってもらう一助になればという思いから企画されました。今回は黒岩常祥会員が講演を行います。奮ってご参加ください。

事前申込制 先着150名

事前申込の受付は終了いたしました。若干席に余裕がございますので、聴講をご希望の方は、直接ご来場ください。


日時・場所

後援

台東区

台東区教育委員会

協力

上野の山文化ゾーン連絡協議会

講演内容

黒岩常祥会員
黒岩常祥会員

「生命40億年の歴史を顕微鏡で探る
—生物進化の長旅を自分のゲノムDNAで観てみよう—」

  • 日本学士院会員(生物科学)
  • 東京大学名誉教授
  • 立教大学特定課題研究員
  • 文化功労者

 皆さんの身体は約60兆個の「細胞」からできています。同様に皆さんをとりまくあらゆる動植物も細胞からできています。そしてその細胞の中を調べてみますと、これら地球上に棲息するほとんどの生物の細胞は基本的には同じ構造をしていることが分かりました。その理由は、今から約40億年前に誕生した生命(細菌)は、20億年経った頃、これらの細菌どうしが共生して、われわれの源となる新しい生命体(真核生物という)を作りました。そしてアメーバのような単細胞の真核生物は増え続け、多細胞生物へと進化し、今日の生物の世界を形成したからです。この生命の40億年にわたる歩みを顕微鏡下の細胞に観ることができます。今回わかり易い顕微鏡写真や図で、生命誕生から皆さんに至る40億年の冒険と驚異の歴史を紹介したいと思います。また講演後に実際に自分で顕微鏡を使って自分の設計図であるゲノムDNA(核)を観察して頂こうと思っています。上手く染色できれば細菌の子孫であるミトコンドリアのDNAも見えます。




【日本学士院及び講師について】

 日本学士院(にっぽんがくしいん)は、文部科学省に設置された、学術の発展に寄与するため必要な事業を行うことを目的とした機関です。本院は、明治12年に福沢諭吉を初代会長として創設された「東京学士会院」を前身とし130年以上の歴史を有しています。
各分野で高い業績を挙げた研究者が会員として所属していますが、本院ではその研究成果を社会に還元することも学術研究者の一つの使命だと考えています。また、科学離れが叫ばれる昨今、その傾向に歯止めをかけ、将来の日本の担い手となる子供たちに、今一度科学に対する興味を持ってもらう一助となればと思い本講演会を企画いたしました。
今回講師を務める黒岩常祥会員は、都心で生まれ育ち昆虫採集や釣りなど遊びを通じて生物に魅せられ研究者になり、長らく研究所や大学で研究や教育を行い、生命活動に必須な細胞小器官のミトコンドリアや葉緑体の分裂増殖や遺伝のしくみを世界に先駆けて解明しました。また多くの学生、研究者や大学の教員を育てています。現在も生物科学の分野で活躍し、国内外の学術賞を受賞、平成23年には文化功労者に選定されました。主な著書に『ミトコンドリアはどこからきたか』(NHK出版)や『細胞はどのように生まれたか(高校生に贈る生物学)』(岩波書店)などがあります。
一つの分野を究めた研究者の話を聞くことは必ず若い方たちの糧となることと思います。肩肘を張らずに聞ける内容となっておりますので、寒さが厳しい折ではございますが、本院へ足をお運びいただければ幸いです。




お申込・お問合せ

<お申込>

 e-mail、ファックスまたは往復はがきのいずれかの方法で、「学びのススメ聴講希望」と明記の上、 住所、聴講者氏名、フリガナ、 電話番号、メールアドレス、中学生/高校生/一般の別を記載して、下記の連絡先にお送りください。 お席に限りがございますのでお申し込みはお早めにお願いいたします。下記の申込フォームからもお申し込みできます。

事前申込制 先着150名

事前申込の受付は終了いたしました。若干席に余裕がございますので、聴講をご希望の方は、直接ご来場ください。

<お申込み>

日本学士院 事務室