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日本学士院第54回公開講演会のお知らせ

パンフレット
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 日本学士院では、広く一般の方々を対象に、本院の活動を理解していただくことを目的として、会員を講師に毎年春・秋2回講演会を実施しています。春季は全国各地、秋季は上野の本院会館で開催し、専門分野の異なる講師により研究成果を社会に分かりやすく発信しています。今回は松山大学・愛媛大学の協力を得て、初の四国での開催となりました。
日本学士院には各分野で高い業績を挙げた研究者が多数所属しています。本講演会は日本学士院会員の話を聞ける数少ない機会です。是非、奮ってご参加ください。

事前申込制* 定員200名程度

*メール、FAXでのお申し込みの受付は終了いたしました。聴講をご希望の方は、当日受付をいたしますので、直接会場にお越しください。

日時・場所

共催

松山大学

後援

愛媛大学

開会挨拶

水田 洋 公開講演会委員会委員長

森本三義 松山大学学長

講演内容

石井寛治会員
石井寛治会員

「再考・維新経済史―権力・商人・民衆」

 列強の外圧に対して、「攘夷か開国か」を激しく争った幕末日本の人々は、「攘夷のための開国」路線を選びながら権力を変革した。商品貿易と技術導入により産業革命を行うさいの資金面での担い手の中心は近世以来の商人であった。小生産者の成長による「民衆的対応」では欧米との巨大な技術格差を埋められず、中国洋務派のような「権力的対応」も民間の力を活かせずに挫折し、外国商人の活動を居留地内に閉じ込めた日本の「商人的対応」のみが、アジア初の産業革命への道を切り開いた。勝海舟や坂本竜馬の言動に象徴される独特な「攘夷のための開国」路線を辿った維新変革を見直し、それを経済面で支えた「商人的対応」の姿を、全国と愛媛の事例に即して考えたい。

司会:速水 融 会員




和田光史会員
和田光史会員

「土壌による炭素貯留と地球温暖化」




化石燃料の使用による大気CO2増加が地球温暖化をもたらすことが問題になってい る。地球上で、光合成によってCO2から有機物をつくる植物を経由して、土壌に入り、 有機物として貯留される炭素の総量は、大気と植物に存在している炭素の総量を超え、 現在の大気CO2増加による温暖化は、1年に土壌の炭素総量の0.2%相当分が増加す れば解消する。
しかし、これを達成するにはいろいろ問題がある。土壌の炭素貯留量は土壌の種類に よって大きく異なる。また、森林を伐採して農地にすれば、土壌の有機物は数十年で 2/3~1/3に減少する。土壌の有機物は微生物による分解によって植物に栄養を 与える働きに注目して研究されてきたが、CO2を大気から隔離・貯留して地球温暖化を 抑制する働きに注目した新しい研究が展開されている。この講演では世界の土壌の 炭素貯留能とその増強についての展望を試みる。

司会:入谷 明 会員

お申し込み・お問い合わせ

<お申し込み>

下記の申込フォームからお申し込みいただけます。

もしくはe-mail、ファックスまたは往復はがきのいずれかの方法で住所、氏名、電話番号、メールアドレス等の連絡先を記載して、下記の連絡先にお送りください。

お席に限りがございますのでお申し込みはお早めにお願いいたします。

ポスター

事前申込制* 定員200名程度

*メール、FAXでのお申し込みの受付は終了いたしました。聴講をご希望の方は、当日受付をいたしますので、直接会場にお越しください。




<お問い合わせ>

日本学士院 公開講演会係