日本学士院第53回公開講演会のお知らせ
パンフレットダウンロード日本学士院では、広く一般の方々を対象として、会員を講師に春・秋年2回講演会を実施しており、秋の講演会を下記のとおり開催いたします。本院会員が分かりやすくお話をいたします。
事前申込制 先着150名
たくさんのお申込ありがとうございました。
定員に達しましたので受付を終了させていただきます。
※追加募集をする場合は10月14日以降にお知らせいたします。※
日時・場所
- 平成22年10月23日(土)午後2時~5時10分
- 日本学士院 会場地図
開会挨拶
濱 清 公開講演会委員会委員長
講演内容
中野貞一郎会員
「医療事故と裁判―医療の進歩に裁判は対応していけるか―」
- 中野貞一郎(民事手続法)
- 日本学士院会員
- 大阪大学名誉教授
科学・技術の急速な進歩のなかで医療の著しい高度化・専門化が進んでいる。しかし、万全を期した医療が必ずしも常に成功するとは限らず、医療を受けた人の身体や生命に受けた損害の賠償を求める訴えが提起された場合には、裁判所は、当事者が争うなかで、事故がだれのどのような行為によってどのように生じたのかを調べ、医療上の過失や損害発生に至る因果関係の存否等を判断しなければならない。裁判官は、医学や医療の高度に専門的な知見を有せず、裁判には時間的な制約もある。そこで、医療事故紛争の解決のために必要・適切な裁判上の手続きを定立する努力が、立法と実務の両面に亘って展開されている。さらに、医療事故紛争の特質に応じた裁判外紛争解決制度への動きも活発となってきた。これらの現況を見渡したうえで、今後を展望してみたい。
司会:竹下守夫会員
野崎 一会員
「化学の功罪」
- 野崎 一(有機合成化学・有機金属化学)
- 日本学士院会員
- 京都大学名誉教授
化学と深い縁が出来てからほぼ70年になる私の人生を通して、化学が人間の暮らしに及ぼしたメリット、デメリットを振り返り、今後を展望したい。戦後の再建の中で、石油化学の勃興が果たした役割は、実に目覚ましいものがあったが、衣食住のあらゆる面で重大な負の影響をももたらした。例えばプレハブ住宅、塩素系農薬が浮かんでくる。化学物質、残留農薬の問題である。要は作った化学者ばかりを責めないで、モノの賢い使い方を皆で見付けよう、ということである。
司会:堀川清司会員
お申し込み・お問い合わせ
<お申し込み>
e-mail、ファックスまたは往復はがきのいずれかの方法で住所、氏名、フリガナ、 電話番号、メールアドレス等の連絡先を記載して、上記の連絡先にお送りください。 お席に限りがございますのでお申し込みはお早めにお願いいたします。下記の申込フォームからもお申し込みできます。
たくさんのお申込ありがとうございました。
定員に達しましたので受付を終了させていただきます。
※追加募集をする場合は10月14日以降にお知らせいたします。※
<お問い合わせ>
日本学士院 公開講演会係
- 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-32
- TEL 03-3822-2101
- FAX 03-3822-2105
- 電子メール kouenkai@japan-acad.go.jp
台東区上野の山文化ゾーン
本講演会は台東区上野の山文化ゾーンフェスティバルの一つとして開催されます。
その他近隣の講演会の案内も掲載されていますので、是非ご覧ください。
台東区のウェブサイトからもお申込できます。