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日本学士院第52回公開講演会のお知らせ

パンフレット
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日本学士院では、広く一般の方々を対象として、会員を講師に春・秋年2回講演会を実施しており、春の講演会を下記のとおり開催いたします。本院会員が分かりやすくお話をいたします。

事前申込制 定員150名程度

来場者が収容人数を超えた場合別室で映像中継をご覧いただくこともございますので、予めご了承下さい。

日時・場所

共催

大谷大学

開会挨拶

濱   清 公開講演会委員会委員長

草野顕之 大谷大学学長

講演内容

外村 彰会員
外村 彰会員

「電子で見るミクロの世界」

 電子は、“粒子”であると同時に“波”としても振舞う。互いに相容れないこの2つの性質は、アインシュタインをはじめとする多くの科学者を悩ませ続けてきた。しかし、こうした理解し難い電子の振舞いも、最先端技術によって直接検証され、今や、自然科学の最も根本的な現象と見なされるに至った。我々は、レーザーのような“干渉性の良い電子線”を40年にわたって開発し続けてきたが、これにより、電子の波の性質が観察できるようになり、これまで見ることのできなかった“ミクロの世界の不思議”を目のあたりに見ることが可能になった。この手法は物理学の基礎実験のみならず先端技術の極限的な計測手法として期待されている。

司会:近藤 淳会員




上田閑照会員
上田閑照会員

「世界における「無の思想」―西田幾多郎、鈴木大拙、西谷啓治―」




 「有と無」は「考えながら生き、生きながら考える」私たち人間の思惟を導く根本語であるが、自覚的に「有」をその基礎範疇とする立場と「無」を基礎範疇とする立場が、世界思想史において際立った伝統を形成してきた。「有」を「有るもの」の究極の根拠とする立場は「無」を「非有」とし、その故に「有」に依存すると見る。それに対して、例えば「有は無より生ず」(老子)と見る立場にとっては「無」は「有に非ず、無に非ず」という高次の否定であり、限りない創造性を秘めている。二つの伝統の出会いからどのような意義を持つ新しい思索が生まれたか、西田、大拙、西谷三者の哲学に即して考察してみたい。

司会:水田 洋会員

お申し込み・お問い合わせ

<お申し込み>

本ホームページ、e-mail、ファックスまたは往復ハガキのいずれかの方法で住所、氏名(フリガナ)、電話番号、メールアドレス等の連絡先を記載のうえ、下記の連絡先にお送りください。

事前申込制 定員150名程度

来場者が収容人数を超えた場合別室で映像中継をご覧いただくこともございますので、予めご了承下さい。

たくさんのお申込ありがとうございました。
受付は終了いたしました。

<お問い合わせ>

日本学士院 公開講演会係