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日本学士院客員の選定について

日本学士院は、平成21年11月12日開催の第1033回総会において、キース・トマス氏を日本学士院客員に選定しましたので、お知らせいたします。

氏名 サー・キース・トマス Sir Keith Thomas Sir Keith Thomas
現職 前英国学士院長・前オックスフォード大学コーパス・クリスティ学寮長
居住地 連合王国 オックスフォード在住
専攻学科目 英国近代史
生年 1933年(76歳)
略歴

1954年    オックスフォード大学史学科修士課程卒業
1955- 57年 同大学研究生
1957- 86年 同大学セント・ジョンズ学寮特別研究員
1978- 85年 同大学近代史講座助教授
1979年-   英国学士院会員
1986年    オックスフォード大学近代史講座教授
1986-2000年 同大学コーパス・クリスティ学寮長
1986- 93年 同大学ボドレー図書館運営委員長
1991- 98年 国立美術館評議員
1993- 98年 英国学士院長
1997-2000年 大英図書館文科部門諮問委員会委員長
1999-2008年 大英博物館評議員
2001年-   オックスフォード大学オールソールズ学寮名誉研究員

栄誉
1988年   勲爵士
賞罰
1972年   ウルフソン学芸賞(歴史部門)
名誉博士号
ケンブリッジ大学(1955) 他10大学

主要な学術上の業績

 キース・トマス氏は早くから人間の身近な事柄の意味の歴史に注目し、政治中心の歴史学にかわる「社会史」の樹立に尽力した。人類学者が異文化を研究するやり方を時間軸に移して「われわれが失くした世界」がもっていた価値観や心性・思考原理を追体験するその学問態度は多くの優れた業績を生んだが、代表作は『宗教と魔術の衰退』(1971)、キリスト教が魔術と対立しつつそれを取りこんでいった足跡を厖大な資料を渉猟しつつ闡明した、20世紀後半のイギリス歴史学の記念碑的労作である。氏のその後の関心は人間による自然破壊やその反動としてのエコロジー運動、転換期における庶民の生き方等に向けられてきたが、徹底した史料の読みこみによる過去の鮮やかな再現を通して内外の英国近代史・英文学関係者をつねに魅了し続けてきた。
 氏は皇太子の留学時の指導に当たるなどわが国と浅からぬ関係にあり、豊かな学問行政上の経験からの有益適切な助言も期待される。

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