物故会員個人情報
氏名
野崎一 (のざき ひとし)
所属部・分科
第2部第5分科
選定年月日
平成11年12月13日
退任年月日
令和元年9月25日
専攻学科目
有機合成化学・有機金属化学
過去の要職
京都大学名誉教授
受賞等
〔国内〕
日本学士院賞(昭和61年)
紫綬褒章(昭和61年)
勲二等瑞宝章(平成4年)
〔海外〕
主要な学術上の業績
野崎 一氏は、有機合成化学の領域で多彩かつ卓越した業績をあげました。今日分子触媒とか、人工酵素などの名のもと、不斉合成触媒が広く注目を集めていますが、同氏は世界に先駆けてその可能性を実験で示しました。またグリニャールの名を冠する有機金属反応を、溶媒に溶ける2価のクロム塩を使って実施することに初めて成功し、その特性を生かして、複雑な天然物の合成を可能にしました。