日本学士院

物故会員個人情報

 

氏名

松尾浩也 (まつお こうや)

 

所属部・分科

第1部第2分科

選定年月日

平成17年12月12日

退任年月日

平成29年12月1日

専攻学科目

刑事法

過去の要職

受賞等

〔国内〕

〔海外〕

 

主要な学術上の業績

 松尾浩也氏は、検察側と弁護側の対立が顕著で、学説もこれを反映して激しい議論を展開し相互批判に終始しがちな刑事訴訟法学において、現行刑事訴訟法制定過程の研究や司法統計の分析など資料の広い検討に基づく論証、比較法、歴史、政策的な基本原理を含む基礎理論の展開、及びバランスのとれた思索によって、独自の体系を構築して刑事訴訟法学を前進させたほか、刑事法の全領域にわたって優れた業績を挙げました。外国法の強い影響下に形成された日本刑事訴訟法の運用の実態の独自性を「精密司法」と名付けたことは著名です。

主要な著書・論文

  1. 『刑事訴訟法・下』(新版補正版、1997、弘文堂)
  2. 『刑事訴訟法・上』(新版、1999、弘文堂)
  3. 『刑事訴訟法講演集』(2004、有斐閣)
  4. 『刑事法学の地平』(2006、有斐閣)
  5. 『刑事訴訟の理論』(2012、有斐閣)