会員情報
氏名
益川敏英 (ますかわ としひで)
所属部・分科
第2部第4分科
選定年月日
平成22年12月13日
退任年月日
令和3年7月23日
専攻学科目
物理学
現職等
- 京都大学名誉教授
- 京都産業大学名誉教授
- 名古屋大学特別教授
- 名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構名誉機構長
受賞等
〔国内〕
- 仁科記念賞(昭和54年)
- 日本学士院賞(昭和60年)
- 朝日賞(平成7年)
- 中日文化賞(平成7年)
- 文化功労者(平成13年)
- 文化勲章(平成20年)
- 京都府文化賞特別功労賞(平成21年)
- 京都府特別栄誉賞(平成21年)
- 京都創造者大賞(平成21年)
〔海外〕
- アメリカ物理学会J.J.Sakurai賞(1985年)
- 欧州物理学会高エネルギー・素粒子物理学賞(2007年)
- ノーベル物理学賞(2008年)
外国アカデミー会員等
- 中国師範大学名誉教授16号(2009年)
- Honorary Advisor for Korean Physical Society(2009年)
主要な学術上の業績
益川敏英氏は素粒子の世界におけるCP対称性の破れの原因を解明しました。素粒子の世界における粒子と反粒子は互いに対等と思われていました。これをCP対称性の保存といいます。しかし1964年にK0中間子とその反粒子の間でCP対称性が破れている事が実験的に示されました。このCP対称性の破れの起源は謎に包まれていました。1973年に益川氏と小林誠氏はワインバーグ、サラム理論の枠内では、当時知られていた4種類(2世代)のクオークではCP対称性の破れを説明出来ない事を証明し、さらにもし6種類(3世代)以上のクオークが存在するならば、CP対称性の破れが起こりうる事を示しました。第3世代のクオークの存在の予言は大胆でしたが、1974年にまずチャームクオークが発見され、その後第3世代のボトムクオークとトップクオークも発見され、小林、益川の予言は確証されました。
主要な著書・論文