日本学士院

会員情報

 

氏名

益川敏英 (ますかわ としひで)

 

所属部・分科

第2部第4分科

選定年月日

平成22年12月13日

退任年月日

令和3年7月23日

専攻学科目

物理学

現職等

受賞等

〔国内〕

〔海外〕

外国アカデミー会員等

主要な学術上の業績

益川敏英氏は素粒子の世界におけるCP対称性の破れの原因を解明しました。素粒子の世界における粒子と反粒子は互いに対等と思われていました。これをCP対称性の保存といいます。しかし1964年にK0中間子とその反粒子の間でCP対称性が破れている事が実験的に示されました。このCP対称性の破れの起源は謎に包まれていました。1973年に益川氏と小林誠氏はワインバーグ、サラム理論の枠内では、当時知られていた4種類(2世代)のクオークではCP対称性の破れを説明出来ない事を証明し、さらにもし6種類(3世代)以上のクオークが存在するならば、CP対称性の破れが起こりうる事を示しました。第3世代のクオークの存在の予言は大胆でしたが、1974年にまずチャームクオークが発見され、その後第3世代のボトムクオークとトップクオークも発見され、小林、益川の予言は確証されました。

主要な著書・論文

 

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