日本学士院

物故会員個人情報

 

氏名

星野英一 (ほしの えいいち)

 

所属部・分科

第1部第2分科

選定年月日

平成8年12月12日

退任年月日

平成24年9月27日

専攻学科目

民法

過去の要職

受賞等

〔国内〕

〔海外〕

主要な学術上の業績

星野英一氏は、立法過程の研究を深めて、日本の民法典がその多くをフランス民法典に負っていることを実証的に論証し、同法典はドイツ法系であるというこれまでの観念を覆しました。また、契約法の領域、特に借地借家法や瑕疵担保法の研究において、これらの分野の理論的水準を大いに高めました。同氏の民法学における方法論の特徴は、後に利益考量論と呼ばれるに至ったものであって、民法学界に一時代を画するものと評価されています。

主要な著書・論文

研究書

  1. 借地・借家法(1969年、有斐閣)
  2. 民法論集 全10巻(1970~2015年、有斐閣)
  3. 民法概論 全4巻(1971~1986年、良書普及会)
  4. 民事判例研究 全5巻(1971~1990年、有斐閣)

入門書

  1. 判例に学ぶ民法(1994年、有斐閣)
  2. 民法〔財産法〕、家族法、法学入門(放送大学教育振興会、1994~1995年)
  3. 民法のすすめ (1998年、岩波書店)
  4. 民法のもう一つの学び方(補訂版2006年、有斐閣)
  5. 法学入門(2010年、有斐閣)

随筆等

  1. 心の小琴に(1987年、有斐閣)
  2. 法学者のこころ(2002年、有斐閣)
  3. ときの流れを超えて(2006年、有斐閣)
  4. 人間・社会・法(2009年、創文社)
  5. 星野英一パリ大学日記:1956年10月~1958年9月(星野美賀子編、2019年、信山社)