日本学士院

物故会員個人情報

 

氏名

原實 (はら みのる)

 

所属部・分科

第1部第1分科

選定年月日

平成12年12月12日

退任年月日

令和3年11月1日

専攻学科目

インド古典学

過去の要職

受賞等

〔国内〕

〔海外〕

パドマ・ブーシャン勲章(インド政府)(2009年)

主要な学術上の業績

原 實氏は、前世紀欧州に成立したサンスクリット文献学の方法によって、古代インドの宗教、文学の文献を中心に研究を進めました。そしてわが国で初めてMahābhārataとRāmāyanaとを入念に研究し、これら2大叙事詩の中からtapas(苦行)の語の全用例を集め、それらを文脈の性格に従って分類整理し、『古典インドの苦行』と題する学位論文を作成、この書によって古代インドの苦行者の実態、その動機、目的等が明らかにされ、インド宗教史研究に多大の貢献をしました。その後も数多くの論文を発表しましたが、内容の高度な専門性と、その殆どが欧米において英文で発表されたため、わが国において知られることが稀ですが、海外で高く評価されています。

主要な著書・論文