物故会員個人情報
氏名
内田祥哉 (うちだ よしちか)
所属部・分科
第2部第5分科
選定年月日
平成22年12月13日
退任年月日
令和3年5月3日
専攻学科目
建築学
過去の要職
- 東京大学名誉教授
- 明治大学教授
- 金沢美術工芸大学教授
- 工学院大学特任教授
受賞等
〔国内〕
- 日本建築学会賞(昭和46年)
- 日本建築学会賞(昭和53年)
- 日本建築学会賞(昭和58年)
- 日本建築学会大賞(平成8年)
〔海外〕
- グスタフ トラセンスター メダル(1980年)
主要な学術上の業績
内田祥哉氏は、建築構法計画学の確立と普及、並びに建築生産のオープンシステムを実現するための理論構築と手法を駆使して、20世紀後半における建築生産と建築学に確固とした道筋を付けました。その結果、建築物の使用者、発注者の要求を満たす設計の解を工学的に導くこと、また多様な設計・生産システムの展開を可能としました。さらに、木造建築の再評価を行うことにより、既存の生産組織や伝統技術を現代技術と共存させながら建築生産システムを漸進的に進化させる手法を提示しました。
科学技術の発展につれて、建築の設計と生産・施工が分離され、また学術研究においても専門分化が進みましたが、これに対して、建築の生産に関するすべての活動を再度結び合わせ、建築の使用者を含むさまざまの立場の人々の創造的参画を可能にしました。