日本学士院

物故会員個人情報

 

氏名

入谷明 (いりたに あきら)

 

所属部・分科

第2部第6分科

選定年月日

平成12年12月12日

退任年月日

令和7年9月24日

専攻学科目

家畜繁殖学

過去の要職

受賞等

〔国内〕

〔海外〕

Pioneer Award (from the International Embryo Transfer Society (Illinois, USA) 2007.1.

主要な学術上の業績

入谷 明氏は、1960年代後期から、大型家畜を対象とした体外受精系の確立に向けて、受精生理学的な立場から研究を開始しました。同氏は先ず、大型家畜の子宮や卵管内の生理学的環境と、そこにおける精子の受精能獲得機構の解明に着手し、得られた知見を基礎として、中・大型家畜における体外受精系を他に先駆けて確立することに成功しました。それらを基礎として中・大型家畜の増殖に大きく貢献し、国の内外で極めて高い評価を受けています。

晩年は、初期胚の顕微操作による一卵性多数子の生産、体細胞核移植によるクローン動物の生産などに取り組みました。希少動物の生産や、マンモスなど絶滅種の復活に関する研究をすすめ、2019年3月には、著名な成果を英誌に発表しています。

主要な著書・論文

最近の著書(単著)

  1. 『最新発生工学総論』(2001年 裳華房、東京)

最近の原著論文

  1. Signs of biological activities of 28,000-year-old mammoth nuclei in mouthe ooscyes visualized by live-cell imaging. Scientific Reports, 9: 4050 (2019) 電子版 責任著者 入谷 明