日本学士院

会員情報

 

氏名

宮下保司 (みやした やすし)

 

所属部・分科

第2部第7分科

選定年月日

令和2年12月14日

専攻学科目

生理学・システム神経科学

現職等

受賞等

〔国内〕

〔海外〕

 

外国アカデミー会員等

 

主要な学術上の業績

 宮下保司氏は、従来はヒトでのみ探求可能とされていた高次精神機能を実験的に解明するために、ヒト以外の霊長類においても遂行可能な心理実験課題を開発して、その脳内機構を生理学的に解析する道を開拓しました。
 宮下氏は、(1)大脳側頭葉内に記銘・保持・想起にかかわる記憶ニューロン群、(2)意図的記憶想起の際に大脳前頭葉から側頭葉記憶ニューロン群へ発出されるトップダウン検索信号、そして、(3)進化的に最も新しい脳部位である大脳前頭葉前頭極に自分自身の記憶を回顧し内省する能力である「メタ記憶」の中枢を、それぞれ発見しました。これにより、ヒト高次精神機能探求と動物を用いた生物学・神経科学を繋ぐ学問領域の発展に貢献しました。

主要な著書・論文

 

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