日本学士院

会員情報

 

氏名

和田英太郎(わだ えいたろう)

 

所属部・分科

第2部第4分科

選定年月日

平成26年12月12日

専攻学科目

同位体生態学・同位体生物地球化学

現職等

受賞等

〔国内〕

〔海外〕

外国アカデミー会員等

 

主要な学術上の業績

 和田英太郎氏は、海洋中の海水や生物について窒素の安定同位体・窒素15の濃度を調べ、生物体中の濃度が食物連鎖に沿って順々に高くなっている事実を世界に先駆けて発見しました。その後、各地の生態系や実験室中の培養でも同じ関係が成り立つことが和田氏はじめ多くの研究で確立され、このことを利用して生態系の構造を解析する「安定同位体生態学(Stable Isotope Ecology)」と呼ばれる分野が生まれました。この安定同位体測定法は生物群集の相互関係を解析する点で優れており、和田氏は同位体生態学の発展に大きく貢献しました。
同氏はまた、窒素と炭素の安定同位体に着目し、両者の濃度を組み合わせた同位体フィンガープリント法を提唱し、各地の生態系の食物連鎖を明らかにしています。

主要な著書・論文

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