会員情報
氏名
平朝彦 (たいら あさひこ)
所属部・分科
第2部第4分科
選定年月日
令和6年12月12日
専攻学科目
地質学
現職等
- 東海大学海洋研究所長
- 東京大学名誉教授
受賞等
〔国内〕
- 日刊工業新聞技術科学図書優秀賞「写真集・日本周辺の海溝」(昭和62年)
- 日本地質学会賞 (平成18年)
- 日本学士院賞(平成19年)
- 海洋調査技術学会功労賞(平成21年)
- テクノオーシャン・アウォード(令和3年)
- 東京地学協会メダル(令和5年)
- 瑞宝中綬章(令和5年)
- 千葉大学サイエンス・レクシャーシップ・アウォード(令和5年)
- アメリカ地質学会ペンローズ研究奨励賞(1974年)
- アジア海洋地質学会賞(2008年)
- 仏国レジオン・ドヌール勲章シュバリエ(2018年)
外国アカデミー会員等
- アメリカ地質学会フェロー(1994年)
- 日本地球惑星科学連合フェロー(2015年)
- イギリス王立天文学会名誉フェロー(地球物理学分野)(2015年)
主要な学術上の業績
平朝彦氏は日本列島の基盤を構成する地層群を精査し、それらの大部分がアジア大陸の縁辺部において、古生代から新生代にかけて最大数千km 離れた海洋地域で生じた種々の地層や岩石が日本列島まで運ばれ付加されたこと、そしてそれによって日本列島が成長し形成されたことを明らかにしました。この発見によって従来唱えられていた地向斜に基づく日本列島形成論は覆され、海洋プレートの移動と沈み込みに起因する付加作用が日本列島形成の基本過程であることが示されました。また、この研究は大陸形成における沈み込むプレートの役割の重要性をより明確にすることでプレートテクトニクス論の進展にも寄与しました。その後、平氏は海洋底の研究に進み、深海掘削船「ちきゅう」の建造および運用の責任者として、日本近海の巨大地震発生域での先駆的かつ重要な掘削を含む数々の海洋底掘削研究において指導的役割を果たし、海洋底研究の進展に貢献しました。
主要な著書・論文
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