日本学士院

会員情報

 

氏名

家 正則 (いえ まさのり)

 

所属部・分科

第2部第4分科

選定年月日

令和2年12月14日

専攻学科目

天文学

現職等

受賞等

〔国内〕

〔海外〕

外国アカデミー会員等

主要な学術上の業績

 家 正則氏は、コンピュータ制御で鏡を理想形状に保つ方式を提唱し、8mすばる望遠鏡をハワイ島に建設する計画に貢献し、完成後には130億光年かなたの初期宇宙を観測しました。138億年前のビッグバンで始まった宇宙は急激な膨張で一旦冷えますが、銀河が一斉に誕生しその光で銀河間空間が暖められて、再び電離した時期が、130億年前であることを一連の観測から明らかにしました。家氏はまた、大気のゆらぎによる画像のぼけを克服する「補償光学装置」を開発し、すばる望遠鏡の視力を10倍に向上させました。これにより、近くの恒星を巡る惑星の観測が可能となり、初期宇宙や系外惑星の研究で日本は世界トップレベルに躍り出ています。

主要な著書・論文

  1. Iye, M. et al.,“Spin Parity of Spiral Galaxies. I. Corroborative Evidence for Trailing Spirals”, Astrophys. J, 886, 133 (2019)
  2. 家正則 “ハッブル 宇宙を広げた男” 岩波書店(2016)
  3. Iye, M. “Subaru studies of the cosmic dawn” PJAB, 87, 575 (2011)
  4. Iye, M. et al.,“A galaxy at a redshift z = 6.96”, Nature, 443, 186 (2006)
  5. 家正則 “すばる望遠鏡” 岩波書店(2003)
  6. 家正則 “銀河が語る宇宙の進化” 培風館(1992)
  7. Iye, M. et al.,“Active optics experiments. III. Feasibility of controlling the figure of a mirror at tilted orientations”, Publ. National Astron. Obs. Japan, 1, 63 (1989)
  8. Iye, M. & Richter, O. -G., “Reddening of globular clusters in M 31”, Astron. & Astrophys., 144, 471 (1985)
  9. Aoki, S., Noguchi, M. & Iye, M., “Global Instability of Polytropic Gaseous Disk Galaxies with Toomre's Density Distribution”, Publ. Astron. Soc. Japan, 31, 737 (1979)
  10. Iye, M.,“Global Gravitational Instability of Disk Galaxies”, 1978 Publ. Astron. Soc. Japan, 30, 223 (1978)

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