会員情報
氏名
岩原紳作(いわはら しんさく)
所属部・分科
第1部第2分科
選定年月日
令和5年12月12日
専攻学科目
商法
現職等
東京大学名誉教授
早稲田大学名誉教授
受賞等
〔国内〕
大隅健一郎賞(平成17年)
日本学士院賞(平成18
年)
〔海外〕
外国アカデミー会員等
主要な学術上の業績
岩原紳作氏は、商法の中の金融法および会社法の分野において、一方では情報技術の発展、他方では高度経済成長の終焉とバブル崩壊等の事情により、日本が直面した課題の解決について、理論的基礎を提供し、かつあるべき制度改革の方向性を示す役割を果たしました。
金融法の分野では、電子資金移動、電子マネー等の電子決済に関する法律問題を、理論、実務、各国法制度の発展等を検討して解明し、それまで有価証券法、契約法等の分野で断片的に取り扱われてきた法律問題を「資金決済法制」という一つの学問的領域に纏める仕事を行いました。
会社法の分野では、一時有力であった株主総会決議を争う訴訟の利用を制限する立法論および解釈論を批判した論文、外国との法規制、実態の違い等に配慮せずファイナンス理論等に依拠して制度改革を行うことを批判的に分析した自己株式取得規制の見直しに関する論文等が代表的な業績です。
主要な著書・論文
- 岩原紳作『電子決済と法』(有斐閣、2003年)
- 岩原紳作『商事法論集Ⅰ 会社法論集』(商事法務、2016年)
- 岩原紳作『商事法論集Ⅱ 金融法論集(上)金融・銀行』(商事法務、2017年)
- 岩原紳作『商事法論集Ⅲ 金融法論集(下)信託・保険・証券』(商事法務、2020年)
- 岩原紳作『商事法論集Ⅳ 株主総会決議を争う訴訟の構造』(商事法務、2022年)
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