会員個人情報
氏名 | 吉川忠夫 (よしかわ ただお) | ![]() |
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所属部・分科 | 第1部第1分科 | ||
選定年月日 | 平成18年12月12日 | ||
専攻学科目 | 中国史 | ||
現職等 |
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受賞等 | 国内 |
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海外 | |||
外国アカデミー会員等 | |||
主要な学術上の業績 | 吉川忠夫氏は、中国の社会と思想の関係について深い考察を行ってきた中国史学の専門家です。 同氏は、中国中世史(六朝隋唐時代)に焦点をあて、この不安定で過渡的な時代においてこそ、かえって独自に思索し行動せざるを得なかった知識人たちの自由な発想の展開を、個人の行動を示す伝記類を通して総合的に分析しました。 これによって、儒教・道教・仏教が、この時期の知識人たちの自由な感受性と思索によって相互に関連付けられ、思想的に深められたことが明らかになりました。また、中国人が宗教意識の希薄な民族であるという通説を批判し、この時期に「罪の意識」という深刻な宗教的自己反省が生まれたことを論証したことは、研究史上、大きな貢献です。 さらに、近年完成した『訓注本 後漢書』は、唐代以来の伝統的な注釈を踏まえながら、独自の校訂、注釈を加えたものとして、高く評価されています。 |
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主要な著書・論文 |
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リンク |