会員情報
氏名
武田恒夫 (たけだ つねお)
所属部・分科
第1部第1分科
選定年月日
平成15年12月12日
専攻学科目
日本絵画史
現職等
大阪大学名誉教授
京都国立博物館名誉館員
大手前大学名誉教授
受賞等
国内
芸術選奨文部大臣賞(平成9年)
瑞宝重光章 (平成16年)
海外
外国アカデミー会員等
主要な学術上の業績
日本固有の生活空間を絵によって間仕切ったのが大画面の障屏画ですが、その制作は中世から近世にかけて終始体制を崩すことのなかった狩野派最大の協業となりました。武田恒夫氏は個々の作品や作家研究を基調としてきた従前の方法論に加えて、一貫した指標による系統的な流派研究を提言しました。和絵(やまとえ)古来の基本的な画面構成の型に漢画を適応させる和様化問題は、独創的な構想によるものであり、絵画史本来の視点に立脚したその意義は大きいものがあります。
主要な著書・論文
- 『洛中洛外図』京都国立博物館編(角川書店 1966年3月)
- 『近世初期障屏画の研究』(吉川弘文館 1983年2月)
- 『日本絵画と歳時─景物画史論─』(ぺりかん社 1990年4月)
- (編著)『桃山の美術』(岩波書店 1992年9月)
- 『狩野派絵画史』(吉川弘文館 1995年11月)
- 『狩野派障屏画の研究─和様をめぐって─』(吉川弘文館 2002年2月)
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