日本学士院

会員情報

 

氏名

河野元昭(こうの もとあき)

河野元昭

 

所属部・分科

第1部第1分科

選定年月日

令和4年12月12日

専攻学科目

日本美術史学

現職等

静嘉堂文庫長・美術館長
東京大学名誉教授
京都美術工芸大学名誉教授

受賞等

〔国内〕

〔海外〕

外国アカデミー会員等

 

主要な学術上の業績

河野元昭氏の主要な学術上の業績は江戸絵画史に関するものです。まず琳派研究では、様式論を発展させるとともに、資料の発掘と再確認を進めて伝記研究の実証性を高め、また琳派芸術に通奏低音のごとく流れる能謡曲との密接な関係を明らかにして、琳派研究に新しい地平を開きました。次に文人画研究では、我が国における教養人画家の中国文人に対する尊敬や憧憬を重視して、「南画」ではなく「日本文人画(文人画)」と呼ぶことを提唱し、これを実証すべく調査研究を進めました。また江戸狩野研究では、写生と障壁画新様式創出の両面から、狩野探幽の近世絵画史上の意義を明確にしました。さらに円山四条派研究では、応挙の写生が伝統的視覚を内包しているという解釈を提示しました。河野氏の研究を概観すれば、第1に実証性と豊かな発想による新しい研究法、第2に中国絵画の影響やそれとの比較において進められた東アジア史的視野、第3に主要な江戸絵画史の流派やジャンルを網羅する幅広い学問的関心に特徴があります。

主要な著書・論文

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