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会員個人情報

氏名 川本皓嗣 (かわもと こうじ) 川本皓嗣
所属部・分科 第1部第1分科
選定年月日 平成21年12月14日
専攻学科目 比較文学・比較文化
現職等
  • 大手前大学学術顧問
  • 東京大学名誉教授
受賞等 国内
  • 第3回小泉八雲賞(『日本詩歌の伝統--七と五の詩学』岩波書店、1991)(平成4年)
  • サントリー学芸賞(文学・芸術部門)(同上)(平成4年)
  • 瑞宝重光章(平成25年)
海外
外国アカデミー会員等
  • 国際比較文学会名誉会長(2004年)
主要な学術上の業績

川本皓嗣氏は、フランス近代詩から出発し、イギリス・アメリカの近現代詩や日本の詩(和歌、連歌、俳句、近現代詩、翻訳詩)はおろか、最近は中国詩までを視野に入れ、掛詞(pun)の働きを念頭に〈詩とは何か〉を追求して、かけ離れた二つのコンセプトやイメージを、記号表現(語の音)または記号内容(語の意味)の類似性によって重ね合わせることで詩が誕生するとみる「二重像による世界認知」の詩学に到達しました。また、比較文学者としての川本氏は、わが国における外国文学の受容を論ずるに留まらず、外国文学相互間の影響関係にまで研究対象を拡大する一方、上の詩学との関連で短詩に属する日本詩歌の独自性とその魅力を世界に向けて発信し、日本比較文学会会長、およびアジア人としては初の国際比較文学会会長(平成11年-15年)を務めました。同氏の研究の良さは、先行研究を踏まえつつも比較文学者ならではの該博な知識と柔軟な感性に基づき、つねに斬新な見方を提供するところにあります。

主要な著書・論文
    1. 『日本詩歌の伝統 七と五の詩学』 岩波書店 平成3年11月、357ページ 〈英語訳〉The Poetics of Japanese Verse: Imagery, Structure, Meter (trans. by Stephen Collington, Kevin Collins, Gustav Heldt) 東京大学出版会 平成12年3月、352ページ 〈中国語訳〉『日本詩歌的伝統  七与五的詩学』(王暁平・雋雪艶・趙怡訳) 南京・訳林出版社 平成16年3月、446ページ 〈韓国語訳(第3部)〉(崔錫才訳) 『日本研究』第九号(韓国外国語大学校日本研究所) 平成6年、9‐26ページ 〈ドイツ語訳(第2部)〉Die konkrete Bildhaftigkeit des Haiku (Udo Wenzel 訳), in Haiku-Steg (http://www.haiku-steg.de/pdf-Dateien/Bildhaftigkeit.pdf) 平成20年
    2. 『俳諧の詩学』岩波書店 平成31年9月、306ページ
    3. 『アメリカ名詩選』 (共編著) 岩波文庫 平成5年3月、373ページ
    4. 『対訳 フロスト詩集』岩波文庫、平静30年8月、242ページ
    5. 『岩波セミナーブックス75 アメリカの詩を読む』 岩波書店 平成10年12月、605ページ
    6. 『文学の方法』(共編著) 東京大学出版会 平成8年4月、336ページ
    7. 『翻訳の方法』(共編著) 東京大学出版会 平成9年4月、302ページ
    8. 『北大学術講演叢書 川本皓嗣中国講演録』(梁雪編、王暁平・趙怡ほか中訳) 北京大学出版社 平成22年8月、203ページ
    9. 「『フォーヌの午後』評釈」 『富士川英郎教授還暦記念論文集―東洋の詩 西洋の詩』  朝日出版社、昭和44年11月、525-582ページ
    10. 「T・S・エリオットとラフォルグ―イギリス近代詩の一出発点」 『外国語科研究紀要』第22巻第4号(東京大学教養学部外国語科編) 昭和50年3月、1-109ページ
    11. 「ランボーの『大洪水のあと』―詩を生む二つの鋳型」 『比較文学研究』第48号(東大比較文学会) 昭和60年10月、1-142ページ
    12. “The Use and Disuse of Tradition in Basho's Haiku and Imagist Poetry”, Poetics Today 20:4 (The Porter Institute of Poetics and Semiotics, Tel Aviv University) 平成11年、709-721ページ
    13. 「切字論」 『シリーズ俳句世界別冊I―芭蕉解体新書』(川本皓嗣・夏石番矢・復本一郎編) 雄山閣出版、平成9年4月、197-208ページ
    14. 「連句の詩学―三句放れと匂付け」 『江戸文学』第26号(俳諧史研究の新視点) 平成14年9月、36-56ページ
    15. 「『不易流行』試論―ボードレールの『モダン』を手がかりに」 『天為』150号記念号(天為俳句会) 平成15年2月、10-29ページ
    16. “Orectic or Anorectic: Literary Theory from an Eastern Perspective”, Cybernetic Ghosts: Literature in the Age of Theory and Technology (ed. by Dorothy Figueira), International Comparative Literature Association at Brigham Young University 平成16年、11-20ページ
    17. “Rhyme or Reason: A Case for Negative Capability”『大手前大学人文科学部論集』第7号 平成19年3月、135-145ページ
    18. 「二重像の詩学―比喩と対句と掛詞」 『大手前大学論集』第8号 平成20年3月、1-22ページ
    19. 「歌枕の詩学―津の国・難波・芦屋」 『大手前大学比較文化研究叢書5 阪神文化論』(川本皓嗣・松村昌家編) 思文閣出版、平成20年、3-43ページ
    20. 「漢文訓読とは何か―翻訳論と比較文化論の視点から」 『大手前大学論集』第11号 平成23年3月、1-26ページ
    21. 中味と形式—漱石の文学論講義 『文学』5-6月号(隔月刊第13巻第3号)、岩波書店、24年5月、158-165ページ。
    22. あやめも知らぬ―同音意義の詩学に向けて 川本皓嗣・上垣外憲一編『大手前大学比較文化研究叢書8 比較詩学と文化の翻訳』、思文閣出版、24年6月、11-36ページ。
    23. マラルメの「もう一つの扇」(一) 『フォーレ手帖』第24号、日本フォーレ協会、25年(2013)10 月、12-24ページ。
    24. マラルメの「もう一つの扇」(二) 『フォーレ手帖』第25号、日本フォーレ協会、26年(2014)10月、17-31ページ。
    25. 言語のなかの日中往還―音と訓 東北師範大学中国日本語教学研究会編『中国与日本―文化交流与相互認識』(中国日悟教学研究文集之11)、大連理工大学出版社、27年(2015)2月、2-21ページ。(中訳:「身処交流的文化中―漢字和仮名」閻朝霞訳、王暁主編『国際中国文学研究叢刊第3集』、上海古籍出版社、27年(2015)3月、6-20ページ)。
    26. 「時鳥(カツクー)」と「ラフイング、ソング(笑歌)」—子規の訳詩と翻案詩 東大比較文学会編『比較文学研究』第100号、27年(2015)6月、112-118ページ。 
    27. 沈黙の音楽—マラルメの「聖女」を読む 東大比較文學會編『比較文學研究』第101号、28年 (2016) 6月、157-170ページ。
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