会員個人情報
氏名 | 伊藤邦武 (いとう くにたけ) | ![]() |
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所属部・分科 | 第1部第1分科 | ||
選定年月日 | 平成30年12月12日 | ||
専攻学科目 | 哲学 | ||
現職等 |
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受賞等 | 国内 | ||
海外 | |||
外国アカデミー会員等 | |||
主要な学術上の業績 |
伊藤邦武氏は、近現代の哲学において重要な潮流であるアメリカ・プラグマティズムの研究から出発し、それと並行して展開されたヨーロッパの哲学、とりわけ19世紀後半から20世紀のフランス認識論の歴史的研究、さらには宇宙論と経済学に関する科学哲学的研究に取り組み、大きな成果を挙げてきました。そこに一貫して通底しているのは、次の2つの問い、すなわち、哲学は科学研究を特徴づける実証性と人間に内在する超越への希求の関係をいかに反省し、どのように両者を統合して体系的思想を構築しようとしたかという問い、次に、人間の認識と行為は不確実性を免れませんが、それにもかかわらず、それについて蓋然的な信念を形成し、合理的に振舞うことができるという事態を哲学がいかに考え、分析してきたかという問いです。これらの問いを、広くまた深い哲学史的探求を通じて考え抜くことによって、伊藤氏は、「思考」と「行為」を決して分離せず、科学的な実証性と形而上学的な思弁性の総合を目指すプラグマティズムの精神を体現し、現代における哲学のあるべき姿を指し示していると言えます。 |
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主要な著書・論文 |
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リンク |