会員情報
氏名
荒井献 (あらい ささぐ)
所属部・分科
第1部第1分科
選定年月日
平成13年12月12日
専攻学科目
新約聖書学
現職等
東京大学名誉教授
恵泉女学園大学名誉教授
受賞等
〔国内〕
日本学士院賞 (昭和48年)
地中海学会賞(平成10年)
〔海外〕
外国アカデミー会員等
主要な学術上の業績
荒井 献氏は、キリスト教成立時、正統とされた初期教団と異端とされたグノーシス主義との関連を、前世紀半ばエジプトで発見されたコプト語の原資料の解読と分析とによって解明し、それまで不明であった領域の理解に光を投じました。その後の聖書学界における活躍もめざましく、多数の著作とともに、また大学教授として優秀な後進を多数育成した功績も大きいものがあります。
主要な著書・論文
著 書
- 『荒井 献 著作集』(全10巻、別巻1、岩波書店、2001~2002年)
- 『ユダとは誰か ─原始キリスト教と『ユダの福音書』の中のユダ』 (岩波書店、2007年)
- 『使徒行伝』下巻(新教出版社、2016年)
- 『キリスト教の再定義のために』(新教出版社、2018年)
- 「イエスの「未知の言葉」に関する 一考察─『トマス福音書』語録 七七再考」、『日本學士院紀要』第五十七巻第三号、平成十五年、223-233頁
- 「使徒ユニア(ス)」(ロマ書一六・七)をめぐって 『日本學士院紀要』第五十九巻第三号、平成十七年、185-196頁