日本学士院客員の選定について
日本学士院は、令和6年3月12日開催の第1177回総会において、ミシェル・ザンク(Michel ZINK)氏を日本学士院客員に選定しましたので、お知らせいたします。
氏名 | ミシェル・ザンク Michel ZINK |
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現職 | フランス学士院アカデミー・フランセーズ会員、 |
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国・地域名 | フランス | |
専攻学科目 | 中世フランス文学 | |
生年 | 1945年(78歳) | |
主要な学術上の業績 | ミシェル・ザンク教授は、中世フランス文学の分野で若くして多大な業績をあげ、教育者としてもパリ大学、コレージュ・ド・フランス(中世フランス文学講座)などフランス最高学府にその教育の足跡を残した。専門の中世フランス文学の分野においては、著書、論文併せて486点という膨大な著作を著し斯学の発展に貢献するとともに、中世フランス文学の数多くの作品を、当時の社会の諸構造と結びつけ、新たな視点から再解釈して、旧来の中世フランス文学観を一新した。またイェール大学、カリフォルニア大学、コロンビア大学など米国を代表する諸大学で講義を担当した。フランス国内では2000年に碑文・美文アカデミー会員となり、2011年から2022年までは同アカデミーの終身書記を務め、また2017年にはアカデミー・フランセーズ会員にも選ばれた。このような卓越した学術・教育の成果と長年にわたる学界への優れた貢献に対して、2007年に人文科学分野の顕彰として最高のバルザン賞を与えられた。フランス国内では累次にわたりレジョン・ドヌール勲章を、また我が国の学術への貢献を認められ2019年に旭日重光章を受勲した。 |