日本学士院

物故会員個人情報

 

氏名

諸熊奎治 (もろくま けいじ)

 

所属部・分科

第2部第4分科

選定年月日

平成27年12月14日

退任年月日

平成29年11月27日

専攻学科目

理論化学

過去の要職

受賞等

〔国内〕

〔海外〕

主要な学術上の業績

諸熊奎治氏は、分子の構造・機能・反応を設計するための理論化学・計算化学を構築し、世界に冠たる成果をあげてきました。まず、巨大分子系をいくつかの空間領域にわけ、機能の本質を担う重要な領域には精度の高い方法を、重要性が低い領域には簡便な方法を組み合わせるオニオム法を開発しました。また、多数の分子を結び付ける分子間相互作用に関する基礎的研究、物質の変換をつかさどる化学反応の機構と経路の詳細な解明と反応経路自動探索法の開発、触媒反応や生体化学反応の理論的研究などに、先導的な役割を果たしました。さらに、炭素ナノ構造体の生成機構を理論的研究に基づいて提唱しました。

主要な著書・論文