物故会員個人情報
氏名
荒松雄 (あら まつお)
所属部・分科
第1部第1分科
選定年月日
平成7年12月12日
退任年月日
平成20年11月8日
専攻学科目
南アジア史
過去の要職
- 東京大学名誉教授
受賞等
〔国内〕
〔海外〕
主要な学術上の業績
荒 松雄氏は、日本におけるインド史の本格的研究の開拓者です。旧来の日本のインド研究は、仏教を中心とした哲学・宗教の解明に重点があり、政治・経済・社会・文化を包括する歴史研究は未発達でした。同氏が主力を注いだのは、イスラーム支配時代のインド史、いわゆるインド中世史で、特にその初期のデリー諸王朝時代(13~16世紀)に重点を置きました。そしてデリー地方に残存する多くの遺跡を調査し、政治権力と宗教勢力との関係などを解明しました。