会員情報
氏名
梶田隆章 (かじた たかあき)
所属部・分科
第2部第4分科
選定年月日
令和元年12月12日
専攻学科目
宇宙線天文学
現職等
- 東京大学宇宙線研究所教授
- 東京大学卓越教授
- 東京大学特別栄誉教授
- 東京大学次世代ニュートリノ科学連携研究機構長
- 日本学術会議会長
受賞等
〔国内〕
- 朝日賞(神岡実験グループとしての受賞) (昭和63年)
- 朝日賞(スーパーカミオカンデグループとしての受賞)(平成11年)
- 仁科記念賞(平成11年)
- 戸塚洋二賞(平成22年)
- 日本学士院賞(平成24年)
- 文化勲章・文化功労者(平成27年)
- 中日文化賞(平成28年)
〔海外〕
- Bruno Rossi Prize(神岡実験グループとしての受賞)(1989年)
- W.K.H. Panofsky Prize(2002年)
- Julius Wess Award(カールスルーエ工科大学)(2013年)
- 基礎物理学ブレークスルー賞(スーパーカミオカンデ共同実験グループとの共同受賞)(2015年)
- ノーベル物理学賞(2015年)
- Harvard Foundation Scientist of the Year(2016年)
- GITAM Foundation Annual Award (2017年)
- Berkeley Japan Prize(2017年)
- IUPAP-TIFR Homi Bhabha Medal and Prize(2019年)
外国アカデミー会員等
- ロシア科学アカデミー会員(2019年)
- 米国科学アカデミー外国人会員(2022年)
主要な学術上の業績
梶田隆章氏は、宇宙から飛来する宇宙線が地球を取り巻く大気と衝突した結果作られるニュートリノをスーパーカミオカンデにおいて観測し、ニュートリノ振動の現象を発見しました。
梶田氏はミューニュートリノと電子ニュートリノを識別する方法を確立して、地球の裏側から到来するミューニュートリノに顕著な欠損があることを発見し、詳細な解析により、この現象は、ミューニュートリノが飛行中に他の種類のニュートリノに変化するニュートリノ振動であることを証明しました。
ニュートリノ振動はそれぞれのニュートリノが異なる質量を持つ場合において生ずる現象であり、この発見はニュートリノがゼロでない質量を持つことの決定的な証拠となりました。
主要な著書・論文