日本学士院

日本学士院について

日本学士院(にっぽんがくしいん)は、学術上功績顕著な科学者を顕彰するための機関として文部科学省に設置されており、学術の発達に寄与するための必要な事業を行うことを目的としています。

本院は、明治12年に福沢諭吉を初代会長として創設された「東京学士会院」を前身とする140余年の歴史を持ち、学術的な業績をもとに選定された定員150名の会員により組織されています。

主な事業として、恩賜賞、日本学士院賞、エジンバラ公賞並びに学術奨励賞の授賞をはじめ、紀要の編集及び発行、公開講演会の開催、外国アカデミーとの交流などがあり、国の内外に渡り学術の発展に貢献する様々な事業を進めています。

国際事業では、世界58カ国の学士院の集まりである「国際学士院連合」に大正8年(1919年)に加盟し、それ以来積極的に国際協力事業を進めているほか、海外アカデミーとの交流協定の締結や海外の著名な研究者を客員として本院に迎える制度などにより学術の国際交流の進展に努めております。

表札について

日本学士院ホームページに掲げている赤御影石の表札は、昭和49年5月に本院会館が落成した際に、本院玄関に掲げたもので、当時の日本学士院長であった南原繁会員が揮毫したものです。

シンボルマークの由来について

日本学士院『古事記』において「長鳴鳥(ながなきどり)」は、知恵の神である思金神(おもいかね)が天の岩屋戸を開くために鳴かせたと記され、黎明を告げる鳥として伝えられています。本院の恩賜賞(当時)と帝国学士院賞(現日本学士院賞)の賞牌をデザインした坪井正五郎会員は、長鳴鳥に自然界の物の性質を考え究め事に応じて用いるとの意を込め図案に用いました。それ故、本院では長鳴鳥を桜花と組み合わせシンボルマークとしています。