日本学士院

会員情報

 

氏名

石井紫郎 (いしい しろう)

 

所属部・分科

第1部第2分科

選定年月日

平成21年12月14日

専攻学科目

日本法制史

現職等

東京大学名誉教授

受賞等

〔国内〕
瑞宝重光章(平成23年)

〔海外〕
フィリップ・フランツ・フォン・ジーボルト賞(昭和55年)

外国アカデミー会員等

オーストリア・アカデミー連携会員(1998年)
ベルリン自由大学名誉博士(1998年)

主要な学術上の業績

石井紫郎氏は、初期の研究において、江戸時代の土地の「所持」という概念を、ヨーロッパ近代の「所有」概念に類似のものと見なしてきた研究史を見直し、その時代の社会・権力構造に根差す独特の形式と意味内容をもつものであったことを明らかにしました。その後中世に遡って、土地所有にとどまらず社会構造の広い範囲に及ぶ諸概念の歴史的研究を進めました。それは、従来「差異」と「断絶」が強調されがちであった日本の中世史と近世史を架橋する試みです。
石井氏の研究は、比較史的視座に立脚する説得力のゆえに、他言語で発表された場合にも十分な理解を得ることができ、実際に、長年に亘って数多くの論考が英・独・仏語で発表され、国際的にも高く評価されています。

主要な著書・論文

  1. 権力と土地所有・日本国制史研究Ⅰ 1966年(東京大学出版会)
  2. 日本近代法史講義(編著) 1971年(青林書院新社)
  3. 近世武家思想 1974年(岩波書店)
  4. 日本人の国家生活・日本国制史研究 Ⅱ 1986年(東京大学出版会)
  5. 法と秩序(共編著) 1992年(岩波書店)
  6. Fast wie mein eigen Vaterland(共編著) 1995年(iudicium (München))
  7. 外から見た日本法(共編著) 1995年(東京大学出版会)
  8. 武器の進化と退化の研究(共編著) 2002年(国際日本文化研究センター)
  9. 明治前期の法と裁判(共編著) 2003年(信山社)
  10. Beyond Paradoxology 2007年(Jigakusha)
  11. 日本人の法生活・日本国制史研究 III 2012年(東京大学出版会)

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