日本学士院

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氏名

興膳宏(こうぜん ひろし)

興膳宏(こうぜん ひろし)

 

所属部・分科

第1部第1分科

選定年月日

平成28年12月12日

専攻学科目

中国文学

現職等

京都大学名誉教授

受賞等

〔国内〕
日本学士院賞 (平成25年)
京都新聞大賞(文化学術賞) (平成28年)
京都府文化賞特別功労賞(平成31年)
文化功労者(令和元年)

〔海外〕

外国アカデミー会員等

 

主要な学術上の業績

興膳 宏氏は、『中国の文学理論』、『中国文学理論の展開』の二著を通じて、劉勰の『文心雕龍』、鍾嶸の『詩品』を軸とする中国の文学理論史について、系統的に研究しました。また、これを背景として、『乱世を生きる詩人たち—六朝詩人論—』を著し、六朝時代の代表的詩人である、魏晋の交の嵇康(けいこう)、阮籍(げんせき)、晋の左思(さし)、潘岳(はんがく)、郭璞(かくはく)、王羲之(おうぎし)、陶淵明(とうえんめい)、斉の謝朓(しゃちょう)、梁の沈約(しんやく)、北魏の高允(こういん)、北周の庾信(ゆしん)などの詩を、創作と理論(批評)の双方の立場から総合的に分析して、この分野の研究に広い視野を与え、六朝文学の研究に新生面を開きました。

主要な著書・論文

  • 『中国詩文の美学』(2016年、創文社)
  • 『乱世を生きる詩人たち—六朝詩人論』(2001年、研文出版)
  • 『新版中国の文学理論』(2008年、清文堂)
  • 『中国文学理論の展開』(2008年、清文堂)
  • 『杜甫詩注(第一期)』1~10(編著、2012年~2016年、岩波書店)

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