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日本学士院第11回学びのススメシリーズ講演会のお知らせ

パンフレット
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日本学士院学びのススメシリーズ講演会は、様々な分野で素晴らしい研究を重ねてきた日本学士院会員が、日本の将来の担い手となる子供たちに知ることのおもしろさ、学ぶことの楽しさを知ってもらう一助になればという思いから企画されました。第11回となる今回は、長尾 真会員が講演を行います。奮ってご参加ください。

事前申込制 先着150名
対象: 中学生・高校生・一般

申込みは終了しました。


日時・場所

後援

台東区

台東区教育委員会

協力

上野の山文化ゾーン連絡協議会

講演内容

長尾 真会員
長尾 真会員

「機械翻訳の話」

  • 長尾 真
  • 日本学士院会員(情報学)
  • 京都大学名誉教授
  • 元国立国会図書館長

 コンピュータを使った言語の翻訳(機械翻訳)の研究は1950年代から始まりました。欧米の言語は文の構造が似ているので機械翻訳は比較的らくですが、日本語と英語の間の翻訳などでは、文の構造が違うし文化も違うので非常に難しいのです。しかし50年以上の努力によって今日ではかなり良い質の翻訳ができるようになってきました。音声認識の研究も進み、書かれた文章の翻訳だけでなく、しゃべった言葉も翻訳ができるようになってきています。2020年の東京オリンピック・パラリンピックではスマートフォンなどで世界の主要言語の翻訳が実用されようとしています。この講演では、国立研究開発法人情報通信研究機構の研究者にスマートフォンでの機械翻訳の実演を皆さんとともにしてもらい、その実用性を体験していただく予定です。



【日本学士院及び講師について】

  日本学士院(にっぽんがくしいん)は、文部科学省に設置された、学術の発展に寄与するため必要な事業を行うことを目的とした機関です。本院は、明治12年に福沢諭吉を初代会長として創設された「東京学士会院」を前身とし130年以上の歴史を有しています。
  各分野で高い業績を挙げた研究者が会員として所属していますが、本院ではその研究成果を社会に還元することも学術研究者の一つの使命だと考えています。また、科学離れが叫ばれる昨今、その傾向に歯止めをかけ、将来の日本の担い手となる子どもたちに、今一度科学に対する興味を持ってもらう一助となればと思い本講演会を企画いたしました。
  今回講師を務める長尾 真会員は、画像および言語のコンピュータを用いる情報処理の研究に力を注ぎ、初期のパターン認識や画像処理から最近の機械翻訳、電子図書館に至る広い分野で優れた研究成果を挙げました。主な著書に『電子図書館 新装版』(岩波書店)、『情報を読む力、学問する心 』(ミネルヴァ書房)、『デジタル時代の知識創造 変容する著作権』(KADOKAWA)があります。
  一つの分野を究めた研究者の話を聞くことは必ず若い方たちの糧となることと思います。肩肘を張らずに聞ける内容となっておりますので、寒さが厳しい折ではございますが、本院へ足をお運びいただければ幸いです。




お申込・お問合せ

<お申込>

 e-mail、ファックスまたは往復はがきのいずれかの方法で、「学びのススメ参加希望」と明記の上、 住所、参加者氏名(ふりがな)、 電話番号、メールアドレス、中学生/高校生/一般の別を記載して、下記にお送りください。 お席に限りがございますのでお申込はお早めにお願いいたします。下記の申込フォームからもお申込できます。

事前申込制 先着150名

申込みは終了しました。

<お申込み>

日本学士院 事務室