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日本学士院第9回学びのススメシリーズ講演会のお知らせ

パンフレット
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日本学士院学びのススメシリーズ講演会は、様々な分野で素晴らしい研究を重ねてきた日本学士院会員が、日本の将来の担い手となる子供たちに知ることのおもしろさ、学ぶことの楽しさを知ってもらう一助になればという思いから企画されました。第9回となる今回は、田代和生会員が講演を行います。奮ってご参加ください。

事前申込制 先着150名

申込みは終了しました。


日時・場所

後援

台東区

台東区教育委員会

協力

上野の山文化ゾーン連絡協議会

講演内容

田代和生会員
田代和生会員

「徳川吉宗に学ぶ—日本の宝を守った将軍」

  • 田代和生
  • 日本学士院会員(日本史)
  • 慶應義塾大学名誉教授

 「享保の改革」で有名な第8代将軍徳川吉宗が、海外へ流出していた大切な日本の宝を守ったことはあまり知られていません。「鎖国」時代の国際関係は長崎だけでなく、とくに対馬を経由した朝鮮との貿易では、薬用人参の輸入の見返りに良質な銀貨を長年にわたって支払ってきました。そこで吉宗は、国民に安くこれを提供しようという夢の実現に向かって、誰も挑んだことのない朝鮮人参の人工栽培に取り組みます。数十年をかけた国家的プロジェクトのもと、幾多の失敗にも負けず成功に導いた吉宗には、ある「秘策」がありました。今回は、日朝関係史の舞台裏でくり広げられた朝鮮人参国産化政策のなかから、将軍吉宗の国民へ対するひとつの志を学んでいきたいと思います。



【日本学士院及び講師について】

 日本学士院(にっぽんがくしいん)は、文部科学省に設置された、学術の発展に寄与するため必要な事業を行うことを目的とした機関です。本院は、明治12年に福沢諭吉を初代会長として創設された「東京学士会院」を前身とし130年以上の歴史を有しています。
各分野で高い業績を挙げた研究者が会員として所属していますが、本院ではその研究成果を社会に還元することも学術研究者の一つの使命だと考えています。また、科学離れが叫ばれる昨今、その傾向に歯止めをかけ、将来の日本の担い手となる子どもたちに、今一度科学に対する興味を持ってもらう一助となればと思い本講演会を企画いたしました。
今回講師を務める田代和生会員は、対馬藩主の宗家に伝来した宗家文書をもとに、江戸時代の日本と朝鮮の関係について研究してきました。特筆されるのは、幕藩体制下で行われていた朝鮮との通交と貿易の詳細を実証的に明らかにしたことで、これは学界の動向に先駆けて日本のいわゆる「鎖国」を再検討させる意義を持ちました。その独創性と先見性に富む業績は高く評価されています。主な著書に『書き替えられた国書—徳川・朝鮮外交の舞台裏』(中公新書)、『倭館—鎖国時代の日本人町』(文春新書)があります。
一つの分野を究めた研究者の話を聞くことは必ず若い方たちの糧となることと思います。肩肘を張らずに聞ける内容となっておりますので、寒さが厳しい折ではございますが、本院へ足をお運びいただければ幸いです。




お申込・お問合せ

<お申込>

 e-mail、ファックスまたは往復はがきのいずれかの方法で、「学びのススメ聴講希望」と明記の上、 住所、聴講者氏名(フリガナ)、 電話番号、メールアドレス、中学生/高校生/一般の別を記載して、下記にお送りください。 お席に限りがございますのでお申込はお早めにお願いいたします。下記の申込フォームからもお申込できます。

事前申込制 先着150名

申込みは終了しました。

<お申込み>

日本学士院 事務室