日本学士院

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日本学士院第62回公開講演会のお知らせ

パンフレット
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 日本学士院では、広く一般の方々を対象に、本院の活動を理解してもらうことを目的として、会員を講師に毎年春・秋2回講演会を実施しています。春季は全国各地、秋季は上野の本院会館で開催し、専門分野の異なる講師により研究成果を社会に分かりやすく発信しています。今回は、山形大学の協力を得て、初めて山形で開催することになりました。
日本学士院には各分野で高い業績を挙げた研究者が多数所属しています。本院会員のお話を聞いていただけるこの機会に、たくさんの方からのお申込を心よりお待ちしております。

 事前申込制 定員150名

受付は終了いたしました。定員に余裕がありますので、聴講をご希望の方は、当日直接ご来場ください。

日時・場所

共催

山形大学

後援

山形新聞社、山形放送、山形県教育委員会(予定)

講演内容

小山貞夫会員
小山貞夫会員

マグナ・カルタ800周年に寄せて—マグナ・カルタとその神話—」

  • 小山 貞夫 (西洋法制史)
  • 日本学士院会員
  • 東北大学名誉教授

  今年は、世界最初の憲法・自由の憲章と称されている1215年発布のマグナ・カルタ(大憲章)の800周年の記念の年に当たります。日本では鎌倉時代の初めに当たる時代の文書が、そう評価されているのは何故でしょうか。当初からだったのでしょうか。それとも後世になってそう評価され出したのでしょうか。だとすると、いつ、誰によって、いかなる経過で?
  講演者の専攻分野であるイギリス法制史学の立場から、短時間ではありますが、この問題のポイントを話してみようと思います。

司会: 佐々木 毅 会員




常脇恒一郎会員
常脇恒一郎会員

「コムギの母系を尋ねて」

  • 常脇 恒一郎 (植物遺伝学)
  • 日本学士院会員
  • 京都大学名誉教授
  • 福井県立大学名誉教授

  多くの植物には、核•葉緑体•ミトコンドリアという3つの細胞小器官(オルガネラ)があり、それぞれは固有のゲノムをもっていて、遺伝、光合成、呼吸を司っています。葉緑体とミトコンドリアは、バクテリアの仲間が「原始の真核生物」に共生したものと考えられていますが、この共生の過程で,多くの遺伝子を核に盗られてしまいました。平成7年刊行の瀬名秀明さんの「パラサイト・イヴ」という科学小説は、この進化を覆し、ミトコンドリアが核の支配を試みる筋立てになっています。
  一方、核の遺伝子は両親から、葉緑体とミトコンドリアの遺伝子は片親からだけ、子孫に伝えられます。この遺伝様式の違いを利用すると、コムギの核ゲノムとライムギの葉緑体とミトコンドリアのゲノムをもつ植物ができます。かって「アフリカン・イブ」というヒトの「原始の母」が話題になりましたが、今日はこの「細胞質置換」という手法を用いてコムギのイブを尋ねる旅に皆さんをお誘いします。

司会: 入谷 明 会員

お申込・お問合せ

<お申込>

下記の申込フォームからお申込いただけます。

もしくはe-mail、ファックスまたは往復はがきのいずれかの方法で住所、氏名(フリガナ)、電話番号、メールアドレス等の連絡先を記載して、下記の連絡先にお送りください。

お席に限りがございますのでお申込はお早めにお願いいたします。

事前申込制 定員150名


受付は終了いたしました。定員に余裕がありますので、聴講をご希望の方は、当日直接ご来場ください。

<お問合せ>

日本学士院 公開講演会係