日本学士院

定期刊行物
  • PJA Ser. A
  • PJA Ser. B
  • 日本學士院紀要
  • ニュースレター
  • PJA ニュースレター
授賞一覧 貴重図書・資料 公 開講演会

日本学士院第58回公開講演会のお知らせ

パンフレット
パンフレットダウンロード
 日本学士院では、広く一般の方々を対象に、本院の活動を理解していただくことを目的として、会員を講師に毎年春・秋2回講演会を実施しています。春季は全国各地、秋季は上野の本院会館で開催し、専門分野の異なる講師により研究成果を社会に分かりやすく発信しています。今回は、信州大学の協力を得て、初めて長野で開催することになりました。
日本学士院には各分野で高い業績を挙げた研究者が多数所属しています。本講演会は日本学士院会員の話を聞ける数少ない機会です。是非、奮ってご参加ください。

事前申込制 定員200名

受付は終了いたしました。定員に余裕がありますので、聴講をご希望の方は、当日直接ご来場ください。

日時・場所

共催

信州大学

後援

信濃毎日新聞社

開会挨拶

水田 洋 公開講演会委員会委員長

山沢清人 信州大学学長

講演内容

塩川徹也会員
塩川徹也会員

パスカルの賭け —意思決定における理性と信—

 「人間は考える葦である」の名句で知られるパスカルは、天才的な数学者・物理学者であると同時に熱烈なキリスト教徒でしたが、神の存在をめぐって賭けを設定することを通じて読者を信仰に誘うという奇想天外な議論を、遺著『パンセ』のなかで展開しています。この議論は多くの読者の心を捉えると同時に、大きな物議をかもしてきました。神や信仰のような神聖な事柄を損得勘定と結びつけるのは、いかにもはしたないと感じられるからでしょう。

 しかしながらパスカルは問題の文章で、自らの宗教的信念のエッセンスを表明するとともに、人間の意思決定と行動の動機・構造にきわめて鋭い分析を加えています。わたしたちはどうして不確かな未来を目指して行動を起こさずにはいられないのか、そこで働く意思決定のメカニズムはいかなるものか、そこで理性と信はいかなる役割を果たしているのか、そして最後に、パスカルの目指す信仰はいかなるものだったのか。こうした問題をパスカルの文章を読みながら、考えていきたいと思います。

司会:久保田 淳 会員




喜田 宏会員
喜田 宏会員

インフルエンザウイルスの生態 —鳥インフルエンザとパンデミックインフルエンザ—




 毎年冬に流行する季節性インフルエンザ、1918年、1957年、1968年と2009年に出現して世界に流行したパンデミックインフルエンザ、そしてアジアで大きな被害を及ぼしている高病原性鳥インフルエンザは、すべてインフルエンザAウイルスの感染によって起こる病気です。

 「インフルエンザウイルスは、どこで、どのように存続してきたのか、パンデミックインフルエンザウイルスと高病原性鳥インフルエンザウイルスは、どのようにして出現するのか、また、ウイルスの病原性、変異、遺伝子再集合とは何か。」これらの疑問に答え、如何に鳥インフルエンザと季節性インフルエンザを克服し、パンデミックインフルエンザに備えるべきかについてお話しします。

司会:入谷 明 会員

お申込・お問合せ

<お申込>

下記の申込フォームからお申込いただけます。

もしくはe-mail、ファックスまたは往復はがきのいずれかの方法で住所、氏名、電話番号、メールアドレス等の連絡先を記載して、下記の連絡先にお送りください。

お席に限りがございますのでお申込はお早めにお願いいたします。

事前申込制 定員200名


受付は終了いたしました。定員に余裕がありますので、聴講をご希望の方は、当日直接ご来場ください。



<お申込み>

日本学士院 公開講演会係