日本学士院

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日本学士院第56回公開講演会のお知らせ

パンフレット
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 日本学士院では、広く一般の方々を対象に、本院の活動を理解していただくことを目的として、会員を講師に毎年春・秋2回講演会を実施しています。春季は全国各地、秋季は上野の本院会館で開催し、専門分野の異なる講師により研究成果を社会に分かりやすく発信しています。今回は同志社大学の協力を得て、両講師ともにゆかりの深い京都で開催することになりました。
日本学士院には各分野で高い業績を挙げた研究者が多数所属しています。本講演会は日本学士院会員の話を聞ける数少ない機会です。是非、奮ってご参加ください。

事前申込制 定員200名

たくさんのお申込ありがとうございました。
定員に達しましたので受付を終了させていただきます。

日時・場所

共催

同志社大学

開会挨拶

水田 洋 公開講演会委員会委員長

大谷 實 学校法人同志社 総長

講演内容

三宅一郎会員
三宅一郎会員

政治参加の政治学理論

 最近の国政選挙における投票率の低下は驚くほどである。衆議院選挙の投票率は、多少の増減はあっても、1960年代以来、ほぼ68%から75%の間に収まっていたが、1996年の選挙から59.65%に急減した。それ以来、多少の戻しはあったもののまだ元のレベルには戻っていない。このような低い投票率では選挙の正統性、ひいては国の最高決定機関である国会の正統性が疑われかねない。日本の政治学で、投票参加(棄権)研究は投票率の低下防止という実践的意図も絡んで、蓄積が比較的高い研究領域であるが、投票率を上昇させるという目標達成のためには、なお一段の努力が必要であろう。この講演は、最近の政治学における投票参加の研究の整理と紹介を行うものである。

司会:西尾 勝 会員




益川敏英会員
益川敏英会員

現代社会と科学




 基礎科学が社会の中で人々の生活で役立つ様になるまで100年の時間を要する。実際に一つの例を挙げれば、オンネスが、温度は何処まで下げる事が出来るか、という純粋な好奇心から始めた研究で、金属を超低温にすると電気抵抗が無くなるという驚異の現象を見つけた。1911年の事である。
この時期はアインシュタインの光量子仮説に見られる様なミクロな世界の法則が、ニュートン力学やマクスウェルの電磁気学の様なマクロな世界の法則と本質的に異なる事が明らかになってきた時代であった。オンネスの発見も新しい現象かとの見解があったが、当時の科学では解明されず、1957年の超伝導のBCS理論が提唱され、ようやく科学的な理解に到達した。そしてオンネスの発見から100年経った現在、超伝導の技術を用いた新型新幹線の実用化テストが行われるに至っている。科学の発展には時間と巨額な経費が必要である事を理解してほしい。

司会:近藤 淳 会員

お申込み・お問い合わせ

<お申込み>

下記の申込フォームからお申し込みいただけます。

もしくはe-mail、ファックスまたは往復はがきのいずれかの方法で住所、氏名、電話番号、メールアドレス等の連絡先を記載して、下記の連絡先にお送りください。

お席に限りがございますのでお申し込みはお早めにお願いいたします。

事前申込制 定員200名


たくさんのお申込ありがとうございました。
定員に達しましたので受付を終了させていただきます。



<お問い合わせ>

日本学士院 公開講演会係