日本学士院

物故会員個人情報

 

氏名

鈴木弘 (すずき ひろむ)

 

所属部・分科

第2部第5分科

選定年月日

平成8年12月12日

退任年月日

平成21年8月14日

専攻学科目

機械工学(金属塑性加工学)

過去の要職

東京大学名誉教授

受賞等

〔国内〕

紫綬褒章(昭和52年)
日本学士院賞(昭和59年)
勲二等旭日重光章(昭和60年)
文化功労者(昭和61年)
以上の外、諸学会等10件あり

〔海外〕

 

主要な学術上の業績

鈴木 弘氏は、わが国初めての金属塑性加工講座の担当者で、引抜き・矯正・ロール成形等の生産加工の重要分野での学問体系の創成研究に功績をあげました。特に製鉄産業の基幹である板材の連続圧延で人工頭脳を加えた理論方式の開発を指導して、米国伝統の経験依存方式技術を急速に追抜き、また革新的技術の開発に協力して、世界の圧延技術の凌駕に貢献しました。さらに100余社の指導的圧延技術者1,650名を独力で育成し、圧延技術の基礎を固めました。

主要な著書・論文

  1. 塑性加工(裳華房)大学機械工学科及び金属材料工学科教科書 (1961年7月30日初版 現在45版重版出版中)
  2. 圧延百話 ~圧延の疑問と基本常識~ (養賢堂)圧延技術開発に関する重要項目の解説
  3. 鈴木 弘論文集 (東大生産技術研究所) 邦文約200編 英文15編(課題ごとに数編を収録)