物故会員個人情報
氏名
滋賀秀三 (しが しゅうぞう)
所属部・分科
第1部第2分科
選定年月日
平成6年12月12日
退任年月日
平成20年2月25日
専攻学科目
東洋法制史
過去の要職
東京大学名誉教授
受賞等
〔国内〕
日本学士院賞 (昭和44年)
〔海外〕
主要な学術上の業績
滋賀 秀三氏は、史料の綿密細心な解読と精緻な法学的理論による分析とを通じて、中国法制史学においてめざましい成果を挙げました。とくに家族法史と裁判制度史についての業績が重要です。その研究は、西洋近代法や日本法を比較の基準とすることにより、それと対置される伝統中国の法と法観念、さらに中国の国家と社会の独自性を明らかにしたものであって、広く世界の学界において高い評価を受けています。会員に選定されてから、人生最後の仕事として、中国における法典編纂の通史および刑罰制度の通史を書き上げました。(『中国法制史論集(法典と刑罰)』:概説篇)
主要な著書・論文
著 書
- 『中国家族法の原理』(創文社 1967年 初版、最後の校定:第2版第5刷 2000年)
- 『清代中国の法と裁判』(創文社 1984年、第2刷 2002年)
- 『続 清代中国の法と裁判』(創文社 2009年)
- 『中国法制史論集(法典と刑罰)』(創文社 2003年)
※ 概説篇・考証篇・附録篇の3部から成る。 - 『唐律疏儀訳註篇─〈名例律〉〔律令研究会編、訳註日本律令 五〕』 (東京堂出版 1979年)