日本学士院

物故会員個人情報

 

氏名

永井博 (ながい ひろし)

 

所属部・分科

第1部第1分科

選定年月日

平成8年12月12日

退任年月日

平成24年11月7日

専攻学科目

哲学・科学哲学

過去の要職

筑波大学名誉教授

受賞等

〔国内〕

第一回 田辺元賞(著書『現代自然哲学の研究』により)

〔海外〕

 

主要な学術上の業績

永井 博氏の科学哲学上の業績は、数学の基礎の哲学的解明から出発して、物理学の基礎、生物学の基礎、深層心理学の基礎というように、抽象的なものから具体的なものへという筋道に従って、現代の最尖端の自然科学に徹底的に内在しつつ最近の大宇宙論にまで到り、「宇宙における人間の位置」について省察した壮大にして精密な体系を建設したことにあります。この体系の根底には、「隠れた真実在」が人間に呼び掛け、人間がそれに応じるという態度があります。

主要な著書・論文

著 書

  1. 『ライプニッツ研究』(筑摩書房)
  2. 『近代科学哲学の形成』(創文社)
  3. 『ライプニッツ』(勁草書房)
  4. 『数理の存在論的基礎』(創文社)
  5. 『現代自然哲学の研究』(創文社)
  6. 『科学概論』(創文社)
  7. 『生命論の哲学的基礎』(岩波書店)
  8. 『人間と世界の形而上学』(創文社)