日本学士院

物故会員個人情報

 

氏名

藤田良雄 (ふじた よしお)

 

所属部・分科

第2部第4分科

選定年月日

昭和40年11月12日

退任年月日

平成25年1月9日

専攻学科目

天文学

過去の要職

受賞等

〔国内〕

〔海外〕

 

外国アカデミー会員等

ベルギーリエージュ王立科学院外国人会員

主要な学術上の業績

藤田良雄氏は、低温度恒星研究の権威です。ことに顕著な業績は、恒星の温度とスペクトルとの関係を示す系列において、低温恒星にみられる3個の分枝の原因に関するものです。同氏は、この分枝を星の大気中にある炭素・窒素・酸素の組成比による相違として理論を立てましたが、この藤田理論は、アメリカの大望遠鏡による分光観測によって立証され、後アメリカの招きに応じて、リック・ヤーキス・ウイルソン山各天文台の大望遠鏡を使って観測的研究を進めました。その後、カナダのドミニォン天文台、岡山の天体物理観測所等において炭素型星の同位体比の測定など、多くの重要な成果を挙げました。

主要な著書・論文