物故会員個人情報
氏名
尾藤正英 (びとう まさひで)
所属部・分科
第1部第1分科
選定年月日
平成14年12月12日
退任年月日
平成25年5月4日
専攻学科目
日本史
過去の要職
- 東京大学名誉教授
受賞等
〔国内〕
- 瑞宝重光章 (平成15年)
〔海外〕
主要な学術上の業績
尾藤正英氏は、江戸時代の儒学者の思想を、中国の儒学と比較することにより、その異質性を明らかにするとともに、その背景をなす生活意識や社会観、さらには社会構造の比較を通じて、日本の歴史に固有の内的論理ともいうべきものを探求しました。同氏は、役人や役所など、中国にはない語の「役」の観念に注目して、日本近世の国家制度の特色を解明し、また、誤解されやすい日本人の宗教の性格を、古代以来の形成過程に即して、初めて明確にしました。