日本学士院

会員情報

 

氏名

宮園浩平(みやぞの こうへい)

 

所属部・分科

第2部第7分科

選定年月日

平成29年12月12日

専攻学科目

分子病理学・腫瘍学

現職等

理化学研究所理事
東京大学卓越教授
東京大学特別栄誉教授

受賞等

〔国内〕

紫綬褒章(平成21年)
日本学士院賞(平成23年)

〔海外〕

Honorary Doctor of Medicine, Uppsala Universitet(1999年)

外国アカデミー会員等

AAAS Fellow(2012年)

主要な学術上の業績

宮園浩平氏は、がんの進展に関与するタンパク質TGF-βの受容体の同定と、細胞内での信号伝達機構に関する研究で世界をリードする成果を挙げました。その結果、TGF-βが肺がんや乳がん、膵臓がんをはじめ多くのがんの発生や進展、とくにがんの浸潤や転移に重要な役割を果たすことが明らかとなりました。またTGF-βと類似した構造を持つタンパク質BMP(骨形成因子)について、受容体や細胞内の信号伝達機構を明らかにしました。TGF-βやBMPは胎生期での個体の発生や、血管、リンパ管、骨、神経など様々な臓器や組織の病気と密接に関わることがわかり、がん研究の分野だけでなく医学の分野の幅広い発展に先導的な役割を果たしました。

主要な著書・論文

 

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