日本学士院

会員情報

 

氏名

樋口陽一 (ひぐち よういち)

 

所属部・分科

第1部第2分科

選定年月日

平成12年12月12日

専攻学科目

憲法学

現職等

東北大学名誉教授
東京大学名誉教授

受賞等

〔国内〕
日本学士院賞 (昭和50年)

〔海外〕

外国アカデミー会員等

主要な学術上の業績

樋口陽一氏は、近代立憲主義を論じてその現代的変容を究明したこと、国民主権や憲法の保障の観念を分析し、比較憲法学に関するすぐれた業績を示したこと、憲法学の方法論において透徹した理論を構築して学界に貴重な問題を提起したこと、新しい構想の下に憲法の解釈論、とくに人権論を体系化したことなど、憲法学の理論的水準を飛躍的に向上させました。さらに、外国語(主として仏文)の多くの著書論文を通じて憲法理論の国際水準に貢献するとともに日本の憲法学を海外に伝えた貢献も大きいものがあります。

主要な著書・論文

著書

  1. 『近代立憲主義と現代国家』(1973年、日本学士院賞)
  2. 『比較憲法』(全訂第3版、1992年)
  3. 『憲法』(第4版、2021年)
  4. 『国法学』(補訂版、2007年)
  5. 『憲法という作為—〈主権〉と〈人権〉の緊張と連関』(2009年)
  6. 『抑止力としての憲法—再び立憲主義について』(2017年)
  7. Constitutionnalisme et ses problèmes au Japon (avec T. Fukase, 1982)
  8. L'Etat et individu au Japon (dir. avec Ch. Sautter, 1990)
  9. Five Decades of Constitutionalism in Japanese Society (Ed.) (2001)
  10. Le constitutionnalisme entre l'Occident et le Japon (2001)
  11. Constitution, idée universelle, expressions diversifiées (2006)
  12. Valeurs et technologie du droit constitutionnel (2022)

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